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□先生帰らせてください、彼氏の誕生日なんです!
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授業開始から20分。私は携帯電話を握りしめていた。

始まりは私の彼氏の神威くんからのメールだった。


『今日何の日か覚えてる?』


つーか今授業中なんですけど。
神威くんは夜兎工業高校の結構有名な不良らしく、巻き込まれた経験も多少あったりする。

ちなみに私は銀魂高校の至って普通な少女である。


「(…じゃないや。今日………うん、神威くんの誕生日)」


『神威くんの誕生日だよね?放課後お祝いしよう!』


送信。
まずいな。プレゼント家だ。取りに帰ってから神威くんと会えば……


受信
『正解!よくできました。ってわけで、30分以内にいつもの公園来てね

こなかったら殺しちゃうぞ』



………え?
ありなの?こんな誘い方ってありなの?

ま、まずい…こっから公園までは15分くらいでいける。
でも、プレゼントを持ってからいく場合今すぐ学校をでないと間に合わない…っ!

ただ、今は絶賛授業中なのだ。


「………ぁ、あの!!」

「ん?どうした?分からないところでもあったか?」


先生帰らせて下さい、彼氏の誕生日なんです!



ま、周りの目がいたいよ…!でも私は自分の命のため頑張る!

こないだメールに気づかなかったときなんて学校に乗り込んできて私を出せと校長室に殴り込んだらしい。


「そうか、彼氏って夜兎工業高校の神威だったな。」

「ぁ、はい…」

「………確かこの間、学校に乗り込んできたな」

「………はい……」


先生覚えてるし!


「…いいだろう。俺が校長に言っておく。帰りなさい。」

「ありがとうございます!」









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