シルシ
□シルシ 14
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流川は納得いかない表情で
「まだ時間がある」
そう言って公園の時計を指差す
ベンチに置いておいたカバンの中を見ていた凛は
「たまにはいーじゃんアタシの勝ちで終わっても。それよりこっちきな」
そう言って流川を手招きした
ボールをもったまま流川はベンチに向かう
すでにベンチに座りペットボトルのお茶を飲んでいた凛は流川を見上げ
「まー座りなよ」
と自分の隣へと促す
流川は無言で凛の隣に座る
まだ納得のいっていない流川に苦笑しながらも凛はバンダナにくるまれたものを流川に渡す
ボールを地面に置いた流川はその包みを受け取り結び目をほどくと、ラップにくるまれたおにぎりが並んでいた