シルシ
□シルシ 3
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先程のやりとりからして、もう公園の事は忘れてると思ったのでびっくりして流川を見ていると、返事がない事にイラついたのか、眉間に皺をよせ鋭い目で睨んできた。そんな流川に凛は
「あーだってあの日は昼だったしょ?で、今アンタ朝にしてんでしょ?朝苦手なんだよねーアタシ」
とあっけらかんと言った
実は凛は家庭の事情というやつで現在一人暮らしなのである
従って朝自力で起きるしかないのだが、低血圧の為、朝が苦手なのだ
凛のその態度が気食わなかったのか、頬杖をついてチラリと凛を見て
「ふーん」
と言った
まだ凛を見ている流川に
「んだよ?」
と聞くと
「…朝いつもあそこでやってる」
と言ってきた
「ふーん。やっぱそーなんだ。で、それがどーした?」
と答えると
「明日からは来い。相手してやる」
その台詞に凛はかなり驚いた
何故なら一度しかみていないが、それだけで流川がかなり上手い事がわかったからだ
(流川がアタシ相手にバスケ?有り得ねー)
と思っていたら
「ぜってー来い」
流川はそう言うといつもの様に眠りについてしまった
そんな流川に凛は
(アタシの返事聞くつもりねーなコイツ…)
と思いつつも
「しかし…起きれるかなぁ…てかその前に筋トレも再開だな…」
一人ため息混じりに呟いた