シルシ

□シルシ 2
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そうして廊下を歩いていた凛だが
「あーっやっぱ皆とクラスが違うのはヤダなー」
と言いながら自らのクラスへと向かった

目当ての教室が近付くにつれ騒がしくなってきた
凛の目的地である10組につくと
「大きいねー」
「キャーかっこいいー」
など言う声が聞こえてきた

その声に凛は(朝からうるせーな)と少しイラッとしながら教室に入ると、何かにひっかかりこけそうになった
よく見ると人間の足だった

イラついてる時の事だけに凛は睨みつける様にその足から顔へと視線を移す

(座っててもデカい…花道くれーあんなコイツ…ん?)
「ああああーっ」
と教室中に響く声で叫んだ
するとヤツは
「るせー」
と指で耳を栓をした

「アンタ公園の…」
ヤツはコクリと頷いた
「まさか同じ学校の同じ学年だったとはねー」
再びヤツはコクリと頷く

その様子にクラス
(主に女子)が
「何あの娘…」など言っているが、当人達は気付いていない

「前も思ったんだけどさーアンタあんま喋んないじゃん?ちゃんと喋れんのー」

凛がからかう様に言うと 

「…アンタじゃねー流川楓」
ヤツもとい流川がそう言った
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