シルシ
□シルシ 13
1ページ/4ページ
僕の名前は石井健太郎と言います。
お忘れでしょうが、僕のクラスは10組です。
今日はクラスも部活も同じである流川君の事を話したいと思います。
彼を語る上で欠かせない人物がいたりします。
その子の名前は田中凛ちゃん
入学早々流川親衛隊と喧嘩した彼女。その上桜木達とも仲がいいため最初はクラスの皆怖がっていたけど、実際の彼女はとてもいい子だったので今ではクラスの人気者だったりするんだ。そして流川君と対等に話せる人でもあるんだ。
あんまり喋んない流川君相手にだよ!
すごいよね!
あっ今日も始まったよ
「たまには起きとけーっこの寝太郎が!」
「そーゆー凛は起きてんのか?」
「…少なくともアンタより起きてるよ」
「…努力はする」
「せーぜー頑張んな!」
このやり取りは10組ではお馴染みの光景になってるんだ。
でね?
流川君目当ての女子はあからさまだし、第一本人が相手にしてないんだけど、密かにいたりする彼女目当ての男子はこっそり見てるしかないんだ