シルシ
□シルシ 11
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朝…
「おは!」
という声が10組に響き渡った。
凛である
入学当初こそ遠巻きに見られていた凛だが、気さくで明るい性格とわかった今ではクラスに馴染んでいた
「田中さんおはよう」
「昨日数字の時間寝てたでしょ?ノート貸そうか?」
そんなクラスメイトに凛も
「おっはよー」
「あーそうだった!貸してくれんの?サンキュー」
と答える
そして凛が貸してもらったノートを写していると廊下から
「キャーッ!」
「今日もカッコいい!」
「流川君ー!」
という声が聞こえてきた
ガラッ
扉が開きやはり半目状態の流川が立っていた
「おっモテ男登場!おはー流川」
と凛が言うと流川は
「…うす」
と答え、いつもの様に寝る体勢に入った