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□白昼の秘め事
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「ほれ、お待ち」
「めっちゃ美味そうやな!」
「はぁ、おおきに。…と、言うか。あんたそないにたこ焼き好きやったんか?」
「ま、普通やな。六代目が食いたい言うて、ほなついでにワシも買うたったろ思てな」
「大吾の奴、そないに偉そうにあんたを使うとるんかいな」
「ちゃうちゃう。あれから幹部連中が殺されてまいよったやろ?せやから今めちゃめちゃ忙しいねん」
「あんたは相変わらず暇そうに見えるけどな」
「ヒッヒッ、まぁ否定はせんわ」
取り敢えず、あんたみたいなモンが居ったら商売にならん。
そう言うて手であしらお思たら、何やら懐から封筒を出して手渡してきおった。
「何やこれ?」
「桐生ちゃんからや」
「は?」
「桐生ちゃんな、昔っから義理堅いねん」
「何のこっちゃ」
「せやから、あの事件で遥ちゃん助けたったやろ?」
「そらそうやが?」
「桐生ちゃんが礼をしたいんやと。この前六代目宛に封書が届いてな。六代目やワシや、はたまた金貸しにも沖縄ご招待の航空券が入っとった」
「…礼かて、そないな事急に言われてもやな……」