Dream ]U

□覚束ない笑顔のまま君は僕の好きな歌を歌っていた。
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(―――…♪―――…♪)


(あれ…?この歌は確か…)






******






「………………」


「…お、目ぇ覚めたか悟天?」


「あ、……父、さん?」


懐かしい歌が聴こえた。
この歌を聴いたのは、もう随分と昔。
あれは何時だったっけ。
そう思い出そうとしたら、暗かった視界が急に明るくなった。
ぼんやりとする瞼を押し上げると、目の前には父さんの笑った顔。
ほっと一つ溜め息を吐いて、枕の代わりを勤めてくれていた父さんの膝から頭を上げる。


「ごめん、寝ちゃったんだね俺」


「いいさ、気にすんな」


「でも、俺から組手しようって言ったのに」


「お前ぇも仕事で疲れてっだろ?いいから、甘えとけ」


まるで子供をあやすように、ぐしゃりと頭を撫でられた。
あの日と比べて、更に節榑立ってきた大きな手。
でも暖かさは変わらない、ずっとあの日のままだ。


「………今、懐かしい夢を見たんだ」


「夢?」


「そ。父さんと俺が、初めて会った日」


「あぁ、あの天下一武道会か」



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