ガチムチ保護者と破壊神
□[第一日目] お出でませ破壊神 [悪夢]
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「は、ぁーあ…眠っ」
「お早う」
「あぁ…お早う、ベジータ」
早朝六時ちょっと過ぎ。
朝焼けで白々しくビルの谷間が光る中、穏やかに挨拶を交わす人物達。
ベジータはリビングで新聞を読みながらコーヒーを啜り、部屋からのっそり出てきたピッコロも目を覚まそうとコーヒーメーカーに手を掛ける。
「完徹だろ?」
「まぁな。〆切まで五日切った………死にたい」
「またそれか。好きで始めたんだろうが。嫌なら辞めてしまえ」
「そうもいくか!!#ファンを裏切れる訳ないだろう!!#」
「はいはい、カヲルクオリティのファンな」
「Σファンをバカにするな!!#そしてカヲルと呼ぶな!!#」
早朝の穏やかな空気が一変。
ぎゃいぎゃいと賑やかになるリビング。
(ピンポーン)
そんな中、賑やかなリビングにチャイムの音が混じった。
「誰だ?こんな朝早くに」
「さぁ?まぁいい、俺が確認してくる」
ピッコロがコーヒーを一口飲んでから、人物を確認しようとセキュリティモニターを見に玄関に向かう。
ベジータはさほど興味もなさそうに、再び新聞に目を移した。