Dream ]U
□白昼の秘め事
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とんでもない事になってしもうた。
そう思うとっても、頭下げられたらワシかて敵んわ。
ちょっとした息抜きや思て、そない気張らんとこうと密かに溜め息を溢した。
「ほな、ちゃんと渡したったからな」
「あぁ。…そや、大吾に言うといてくれ」
「何や?」
「お前そろそろ防弾チョッキぐらい着とけてな」
「ヒッヒッ、それ聞いたら六代目嬉しゅうて泣いてまうわ」
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「やっぱし沖縄は暑いな」
あれから一週間。
どうにもこうにもソワソワしながら沖縄に着いた。
琉球街の街並みを歩きながら、あさがおまでの地図を眺める。
「何やこの地図。さっぱり分からんわ。これあいつの手描きとちゃうか」
「悪かったな、分かりずらい地図で」
ぶつぶつと独り言のように文句を並べとると、前方からむっとしたような声が聞こえてきおった。
まさかと思て地図から顔を上げると、腕を組んで眉間に皺を寄せてる男。