短編

□毒有り白猫との遭遇
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「チャオっすチャオっすチャオチャオ〜♪ ──やっぱ『ブロッコリー』と言えばゲーマーズだよねー、リボのカード箱買いしてやる。クハハ」

 かてきょー音頭を口ずさみながら、髪とスカートを揺らしながら道を行く少女。

 そんな少女の真横を、黄色い物体が猛スピードで前方から通り過ぎていった。

 なんだと確認する暇を与えず、黄色い物体が飛んできた前方から、女の子の怒鳴り声にも似た声と共に何か眩い光が、また少女の真横を過ぎていった。

「目からビーーーームっ!」

 ちゅどーん!

 爆発が起きた。人々の悲鳴が聞こえる。

「何事!?」

 少女は今度こそ、起きた事を確認する。

 後ろを見れば、大惨事。

 前を見れば、肩で息をする猫耳娘。

 え、何? この娘何? あの大惨事はこの娘の所為?

 え、何? この娘何? ごっくんと同じボム使い?

 え、何? この娘何? まだ小さいのにディープなヲタなの、この娘?

 え、現実? これ現実? 幻術じゃなくて? 小さい“ゆ”は付かないの?

 少女が頭の中でぐるぐると考えを巡らせていると、息が整ったのか、猫耳帽子を被った女の子が腕を組み、ふんぞり返って、

「でじこ様に楯突くとどうなるか分かったかにょ、ゲマ! 今度逆らったら地獄送りにしてやるにょ!」

 ……と、胸の鈴を鳴らしながら言い放った。


―毒有り白猫との遭遇―


 ワオ、リボーン的な発言。……じゃなくて、このかわい娘ちゃんは一体何者!?






2008.07.12.土. 刃ノ月 無雨

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