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第一章†廻りだす運命
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ここは、女神に愛されたある世界。








森の中の荒れ果てた教会。

そこには二人の青年がいた。


「……来る」

ひとりの青年がぽつりと呟く。


彼のその言葉に、近くにいたもうひとりが反応する。

「どうした?」

「あはははは!」

青年は突然笑いだした。


「もうすぐ来るよ、ノア!」

「っ、まさか」





「“彼女”がやってくるんだ!」


無邪気に喜ぶ青年の瞳は、狂喜に満ちあふれていた。
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