novel *リクエスト*
□…if
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キラ「あの頃の事が夢みたいだね。」
ラクス「本当ですわね。こんな日が来るなんて想像できませんでしたもの。」
キラ「うん。でも…」
ラクス「ええ。嬉しいですわね、キラ??」
キラ「うん、兄としては少し寂しいけれどもね。」
「弟、だろ??」
ラクス「カガリさんっ!!」
僕の後ろから絶対に自分が姉だと言い張ってきかない双子のカガリの声がした。
ラクスはカガリに飛びつき、
ラクス「とても綺麗ですわvvV」
カガ「ありがとう…ラクス」
カガリのウェディングドレス姿に瞳を潤ませた。
「…」
キラ「アスラン、目、怖いから;」
アス「ぇ??…あ、そんなに怖いか??;」
キラ「うん;いい加減、その嫉妬深いのなおしたら??」
嫉妬深い双子の恋人兼、親友に溜息を吐いた。
ラクス「それにしましてもアスラン、なぜもっと早くにその本性を出さなかったのですか??」
アス「は??」
突然のラクスの発言に驚くアスランに僕の面白そうアンテナが反応した。
キラ「そうだよ、なんで、これをあの時出さなかったの??」
アス「あの時??」
ラクス「そうですわ。あの時、カガリさんが犠牲になろうとしたあの時ですわ。」
そう。
自分が結婚する事で国が、国民が守れるならば…
カガリは自らを犠牲にしようと考えていたあの時…。
カガリに問い質した時、
「私はカガリである前に国家元首だからな。国や民を一番に考えなくてはならないんだ。例えそれがアスランを傷つける事になっても…」
胸が軋んだ。
カガリの決意に…。
そして紆余曲折してしまったけれども、カガリはアスランに自由を渡す事でその愛を完結させ自分1人の胸のうちに留めようとした。
でも、今度はアスランがそれを許さなかった。
彼はシツコイくらいの愛情でカガリをゲット。
あの、最終戦前の抱擁で諦めないと行動で示したんだ。
そうして時は流れ、アスランのシツコい愛情で今日、漸く二人の愛は永遠のものになった。
キラ「本当なら、恋人である君が助けに行くべきだったのに。」
不満タラタラでいう僕に珍しくアスランが反撃に出た。
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