novel *リクエスト*

□〜大奥〜 下
1ページ/22ページ


アスランの事が少しだけわかったような気がする。

本当は寂しがりやのクセに、強がってすぐに自分の感情を仮面で覆い隠す変な奴。

それに妙に優しい。

それは話をしているだけでよくわかった。

そんなアスランだからこそかもしれない。

段々と私が惹かれていったのは…。

だから、アスランが私を好きだと、生涯唯1人の妻だと言ってくれた時は本当に嬉しかったんだ。

だから、本当は受けたくないし、嫌で嫌でたまらない「検診」も国の為、貴方の為に受けようと思えた。

例えどんな結果でも、貴方の愛で乗り越えられるから…。

アスランの愛さえあれば…。



そして検診結果が言い渡された。

ミーア「御台様はお子を産めるお体でしたか??」

義母上であるミーアも同席していて更に緊張が増した。

「否…でございます。」

…終わった。

もう、私とアスランを繋ぐ糸はお互いの愛しかない。

将軍の正妻が子供を産めない身体とであるという事、それは即ち

ミーア「今日にもアスランの側室を選ばなくてはいけないわね。」

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ