novel *リクエスト*
□〜大奥〜 下
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アスランの事が少しだけわかったような気がする。
本当は寂しがりやのクセに、強がってすぐに自分の感情を仮面で覆い隠す変な奴。
それに妙に優しい。
それは話をしているだけでよくわかった。
そんなアスランだからこそかもしれない。
段々と私が惹かれていったのは…。
だから、アスランが私を好きだと、生涯唯1人の妻だと言ってくれた時は本当に嬉しかったんだ。
だから、本当は受けたくないし、嫌で嫌でたまらない「検診」も国の為、貴方の為に受けようと思えた。
例えどんな結果でも、貴方の愛で乗り越えられるから…。
アスランの愛さえあれば…。
そして検診結果が言い渡された。
ミーア「御台様はお子を産めるお体でしたか??」
義母上であるミーアも同席していて更に緊張が増した。
「否…でございます。」
…終わった。
もう、私とアスランを繋ぐ糸はお互いの愛しかない。
将軍の正妻が子供を産めない身体とであるという事、それは即ち
ミーア「今日にもアスランの側室を選ばなくてはいけないわね。」
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