novel *リクエスト*

□君に捧ぐSTORY
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「なんだって?!カガリっ…代表が行方不明?!」

「申し訳ございません…」

ほんの一瞬だった。

俺が他の仕事でカガリから離れたあの一瞬に全ての出来事が始まっていた。

「そんなっ…!!よく探したのかっ?!」

「はいっ…しかし、代表の姿はなく…まるで神隠しにでもあったかのように…」

「神隠しなんてあってたまるかっ!!本当にいないのか?!」

「っ…あの爆風の中で見失った為、恐らくは…」

「そ…な…カガリ…」


俺は目の前が真っ暗になるのを感じた。

カガリの…オーブ代表首長の葬儀はしめやかに行われた。

カガリの死は空も悲しんでいるかのようで…

肩にあたる雨が冷たい。

冷たいのは君の温もりがないからなのかそれとも…


より強く、より賢く…

そうやって人はより高みを目指してきた。

でも…


「何がコーディネーターだ…」

「アスラン…」

「キラ…俺は、自分がコーディネーターであることをこんなに呪ったことはない。」

「…」

「守…れなかったっ…!!守るって誓ったのにっ!!」


「…うん。結果的には…ね。」

突き放すでもなく、気遣うでもなくキラは事実を言ってくれる。

そう、事実を…。

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