OTHERS

□Bloody Love
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「嬉しいよ、僕のお嬢。君は何て、可愛いんだろう。」

『あぁ‥こじろ‥』


小次郎の甘い狂気を含む言葉に魅せられ、お嬢は麻酔を打たれた様にうっとりした表情を見せる。

『私‥私、悪くない?』

「悪くなんてないよ、人を憎む可哀想な人は、斬られて、死を迎えるべきなんだ。そうだろう?」

『そう‥そうだよね。』


不安そうな顔をしていたお嬢は、小次郎の言葉を聞いて無邪気な笑顔を見せる。


『私には、小次郎さえ居てくれればいいの。』


お嬢は美しい小次郎の顔をうっとり見つめ続ける。


「あぁ‥お嬢‥可愛い僕のお嬢‥
綺麗だよ‥血が君の白い肌にすごく映える‥」

『小次郎‥嬉しい‥』


返り血を浴びたまま拭いもしない状態のお嬢が無邪気に笑顔を見せ、小次郎はこの上ない興奮を感じる。

二人の唇はついに距離を無くし、甘い毒入りの口付けが始まる。


始めは触れては離れていたが、次第に食むような動きになっていく。

ちゅっ‥と口付け独特の音が暗い部屋に響く。


『はぁ‥んっ‥』

「お嬢‥口を開いて、舌を出してごらん?」


唇を擦りあわせたまま、小次郎に優しく囁かれ、お嬢は言われるがままに口を開く。


「イイ子だね、お嬢。」


小次郎はとびきり甘くお嬢を誉めると、血の付いた唇も熱い舌も、全てを奪うような激しい口付けをする。

お嬢は小次郎の首に腕を回しその口付けに応える。


くちゅっ‥くちゅ‥

湿った音が二人の熱を更に上昇させる。


満足するまで舌を絡めあった二人は、唇を離し再び抱き締めあう。


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