OTHERS
□synapse papyrus
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『うーっ!!思い出しただけで気色悪いわ、あの妖怪キューティクルめ‥。』
ぞわぞわと鳥肌のたつ腕を摩り、湯船に肩までつかる。
『しかもその後、鍛練の時には‥』
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「お嬢、調子はどうだ。」
『げっ趙雲様‥』
「あぁ朝のことは失礼した。昨夜は眠れなくてつい、お嬢の温もりが恋しくなってしまってな‥」
『あのー、スイマセン。あたしたち別にそういうアレじゃないですから。』
「そんなことより。どうだ、先日言っていた槍技は完成しそうか?」
『そんなことって言ったよ!!自分の軽率な行動を反省しろよ!!』
ツッこんでもキリの無いお嬢。
仕方なくここは鍛練に戻ることにした。
『あたしの技はまだ不完全です。』
「そうか!!では私が手取り足取り教えてやる!!さぁ槍を構えろ。」
『いや、結構です。』
ぴしゃりと言い放つと、さっさと自分の鍛練へ戻るお嬢。
するとわなわな震えだした趙雲はがくりと膝を落として地面をダンダンと叩き始めた。
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