OTHERS
□Kiss the Lion
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‥内心は恥ずかしいと思いながらも、何故か体は勝手に動くもので。
頬に沿えた手をそのままに、そっと慶次の鼻先に口付けを送る。
…そしてそのまま、唇にも。
『‥っ』
軽く触れて、すぐに離れると、自分のしたことがいきなり恥ずかしくなり、更に顔を紅く染める。
と、金の鬣がさらりと揺れる。
「くすぐったいねぇ。」
『!!‥‥け、慶次様!!起きていらしたのですか!!』
取り乱して、ぱっと慶次から手を離すお嬢。
「なんだ、続きはしてくれないのかい?お嬢。」
お嬢の腰に回した手に力を込めて、軽々と自分の方に引き寄せる。その顔は楽しそうで、とても穏やかだった。
『う〜』
恥ずかしくて、うめきながらも慶次の胸に顔を埋めるお嬢。
『起きて居たなら、そう言って下さいませ!!』
「あんたがしてくれるのが好きなのさ。今日は初めて、此処にしてくれたしな。」
慶次はいたずらに笑うと、お嬢の顔を上げさせ、唇をとんとん、と叩く。
『って‥ことは‥今までも起きてらしたってことですか!?』
「ん?気付いてなかったのかい?」
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