ジョジョ
□mia caro bambina
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辺りの空気はもう静まり返り、バールのネオンだけが所在無さげにチカチカと点灯している深夜深く。
『ん‥プロシュート‥』
「‥ん?」
パッショーネの暗殺チームがアジトとして使っているアパルトの一室から僅かな光が漏れていた。
小さなアロマキャンドルの火が、仮眠室で横になる二人のメンバーの顔を照らす。
『わたし‥眠い‥んっ‥』
「じゃあ気にしねぇで寝てもいいぜ‥?寝れればの話だがな。」
メンバー全員が任務終わりに代わる代わる使用するベッドの上で、プロシュートがお嬢を後ろから抱きしめるように横になっている。
ペッシが漂白剤を入れて真っ白に洗ったシーツにくるまっている二人は籠った声で会話していた。
『もう‥だめよ‥?』
「あ…?なんでだよ‥?久しぶりなんだからいいじゃねぇか‥」
甘い声で囁きあう二人。
ベッドの上、既にシャワーも浴び終わった。
プロシュートはお嬢を抱き寄せて、肌に指先を滑らせ、熱い吐息を漏らし、彼女に誘いをかけている。
『ふふっ‥プロシュート、くすぐったい‥』
「ん〜?すぐキモチ良くしてやるぜ‥?」
『もう‥プロシュート、エロい‥』
プロシュートの黒いマニキュアが塗られた指先がお嬢の肌を撫でる。
お気に入りのベビードールを着ている彼女の、さらけ出された肩や首筋を辿って。
『あん‥プロシュート‥』
「お嬢‥」
指先が滑った後を唇が追いかける。
プロシュートの濡れた唇の感触にお嬢は肩を竦めて鳴いた。
「甘いな‥お嬢は。」
『んっ‥わたしはキャンディじゃないわ‥?』
クスクスと笑うお嬢、プロシュートもつられて笑みを溢してはちゅっ、と甘いリップ音を立てる。
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