都密
□*記念写真
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ベッドの中で男2人、そのまま寝ている。だけ、っていうのもあまり良いムードじゃないな、そう言ったのはムードという言葉が全然似合わない都筑だった
「密もそう思うだろ?」
「──お前の口からムードって…ははっ」
「おいそこ笑うな。…そこで、さ」
カシャ、と眩しい光とともにシャッター音がして思わず目を細めた
「写真、記念写真」
携帯を片手にニッコリと笑う。都筑麻人はマニアックな奴だ、バカで大食いだった彼にもう1つ新しい名前が出来た
「マニアックバカ都筑」
よし、良いネーミングだ
パシャリとまた音がした
「…また撮ったな」
「密の裸体───、待ち受けにしようかな…」
「とりあえずもっかい死ね」
「うわー、密が怖いよー」
「消せ」
「嫌だ」
「消せって」
手を伸ばして携帯を掴もうとした、都筑は小さく舌を出し俺の身体をギュッと抱きしめた。きつく強く
「はなっ…せ」
「やだ、さっき俺が傷付くようなこと言ったから」
───ガキかお前は