都密

小さな花嫁さん
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朝は昔から苦手だった。姉さんがいた時はよく起こしして貰っていたけど、今は…
「起きろ、おい…」
頭をガツンとした痛みが走ってゆっくりと重い瞼を開くと怖い顔をした密がいた
「あ、おはよう密」
「いま何時だと思ってんだよ」
さっきの痛みは時計だったらしい、頭をぐりぐりと押し付けられて。頭凹むから…って
「…じゅう…じ?」
「そ、巽さんたち待ってるから。早くしないと全部食われちまうぞ」
今日はX'mas、若葉ちゃんお手製のX'masケーキとディナーが…ケーキとディナー!!
「なんで起こしてくれなかったんだよ!」
「何回も起こしたよ!」
ガツンと時計で殴られた、酷い…、暴力振るわないで…!
8時半に密と待ち合わせだったのに、俺はすっかり寝坊していたらしい
「ご、ごめん。今から着替えるから!」
用意していた服に着替え、ネクタイを軽く締める。すると密が眉をぴくりと動かし俺のネクタイをギュッっと力強く引っ張った
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