都密
□SS
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膝枕
「…もしかしてまた眠いの?」
「そうだけど」
目の下のくっきりとした隈が不眠症を語っている
一週間位前からだろうか、ずっとこんな感じだ
「眠い…」
「寝られないのか?」
「…邑輝に襲われた時の、夢として見るんだ」
少し黙ってからぽつりと呟く
「…密、おいで」
ポンポンと膝を叩くと彼は首を横に傾げた
「なんだよ」
「膝枕してあげる」
「ガキ扱いしてんじゃねえよ!」
「違う違う、心配なだけだから。ほらこっちおいで」
相変わらず寝不足の時の密は機嫌が悪いな
ゆっくりと近付いてそっと俺の膝に頭を載せる
「…硬くさせんなよ」
「無理…かも」
だってこんなに可愛いんだよ?
「…おやすみ、密」
目が閉じられて少し経って小さな寝息が聞こえてきた
…襲いそうになったけど我慢我慢
楽しみは密が起きてから…
-終-
↓あとがき
膝枕って良いですよね、肩の方が好きだけど落ちそうじゃないですか…ね