都密

手首にKiss
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*補足
始ちゃんが初登場したあの話のその後です







試合が(無事に?)終わって、みんなでフグちりを食べていた時だ
都筑はさっきまで隣でえびフライを食べていた密がいなくなっていた
「あれー、なぁ亘理、密知らねぇか?」
「坊なら多分ホケカン(保健管理室)やで、手を痛めたままやしなぁ」
「あ…、じゃあちょっと密んとこ行ってくる。俺のふぐ残しとけよ!」
「分かっとる、はや行きや」


────────



包帯でぐるぐる巻かれた手を見て溜め息を吐いた
みんな宴会中で誰もホケカンにいなく、仕方なく一人で包帯を巻いたのだが

(「手だけミイラ男…」)

まぁ後で巽さんに巻いて貰おう、あの人手先器用だし
絶対に都筑にはや「あ、密ー♪」
(「都筑には…やらせん」)
背中で隠して俺はちらりとこちらに走ってくる奴を見る
「まだ袴姿かよ」
「良いじゃん気に入ってるんだからさぁ、で」
「……なんだよ」
「手、見せろ」
痛めていたい反対側の手を見せると都筑は黙ってその手を掴み、軽く捻った
「つ、都筑!」
「包帯きちんと巻かなきゃ」
「………」





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