邑都

我慢
1ページ/1ページ





…どうしましょうか、この状況。目の前には枕をギュッと掴んで寝ている都筑さんの姿
私にそんな無防備な顔を見せて、貴方は本当に…


「襲ってしまいますよ都筑さん」
そう言いながら自分のネクタイを軽く緩める。顔にかかっている髪を手で上げて、ジッと寝顔を見た…美しいこの表情を壊してみたい、あの時の坊やのように
…あの時の、坊やのように


「……むら、き?」
「起こしてしまいましたか?」
「いや、微妙に起きてた」
目を擦り、ふぁっと長い欠伸をする
「もっかい寝る」
「おやすみなさい、都筑さん」
少し経つと小さな寝息が聞こえてきた、額にそっとキスを落とす。楽しみは、愛しい彼と一緒に


「本当は狂った貴方も見たいのですが…」
その分、貴方の笑った顔が素敵だから




-終-
↓あとがき
結局我慢出来たんです…かね
ギリギリまでは粘ったと思うけど、多分駄目だったと…
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ