□ブックタイトル
妄想日記

□執筆開始日
----年--月--日

□カテゴリー
小説
 創作

□概要

おや?

お目覚めですか?

ここは、『 猫の世界 』でございます

見渡す限り猫ばかりでございましょう?


 
あそこにも猫…

ほらそこにも猫…


私達も猫の姿に…


この世界では訪れた者皆猫の姿へと変わってしますのです

よく人は、「 自分も猫になりたい 」などともうしておられますよね

わたくしには…理解しかねます

この世界の猫は人には理解できないであろう習慣があるのです

知りたいですか?

では、わたくしが昔みた話をいたしましょう…



〜 大人になった猫 〜


「 ママァ ママァ 」

それは それは 可愛らしい小さな小さなクロネコが、母猫のそばへ駆け寄り自分の体を摺り寄せていた

なんと幸せがあふれる光景なのでしょう

母猫も幸せな表情で子猫に身をよせていた

…春…

それは、どこを見渡しても我が子を連れて歩く猫達でいっぱいだった

夏になってくると子猫たちもだいぶ体は大きくなり、母乳だったのが生き物へと食事も変わる日は刻々と近づいてきます

この世界では1年もすれば親離れをしなくてはいけないのです

秋に近づくにつれて親の与える餌では満足できなくなってきた子猫たち…

そろそろ

親離れの時がちかづいているのです

喜ばしいことと同時に淋しさが募る表情を浮かべながら、親猫達は我が子を愛情いっぱいに育てている姿が印象的でした

ポツリと1人の母猫が苦しそうな顔でつぶやいたのです

「 この子が大人になったすがたをみたかった… 」

とね…

そして冬になり食事もままならなくなってきた頃です
とうとう今までの食事を子猫たちは拒み始めてきました

そう…親離れをし大人になる合図なのです

わたくしは、偶然にも大人になったばかりの猫をみました

その顔は、丸みを帯びていた顔とは違っていて体つきも立派な大人の体になっていました

血なまぐさく体内のモノをあらわにした親猫をむさぼり冬を耐えしのいだのでしょう

その顔には血がこびりつきかたまっていました

そう…

この世界では、子は親を食べて冬を越し大人になってゆくのです

親たちは我が子の大人になった姿はみれずに子を生かすために自らを食事として与えるのです

そうしなければ、冬を越せず死んでしますのです

越せたとしても狩を覚えられずこの世界では生きてゆけないのです

おや?
そろそろ戻りますか?
日も落ちてきましたし、戻りましょう
では、また別の世界へと行きたいときはお呼び下さい…

end

□読者へのメッセージ
いや〜 
こんな駄作最後まで読んでいただいてありがとうございました
今回の話〜大人になった猫〜は
親を食べ大人になるという習性がある空想の猫の世界という設定でした
虫の世界では実際そういう習性があるものがいるとかいないとか…?
次回は、コメディもの を書きたいな〜と思っております
最後までありがとうございました


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