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□だって好きなんですもん!!
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ハートの海賊団の船長室で、それは起きた。
ドガシャーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
「うわわーーー!!」
大きく何かが崩れる音とその後に続く叫び声。
大部屋でくつろいでいたペンギンとキャスケットはビクッと体を強張らせた。
「いいい今の、船長の声…だよね…?」
「……ああ」
キャスケットとペンギンが船長室を覗くと、部屋の真ん中に赤いコートが落ちていた。
その下に埋まって小さなうめき声をあげているのは…やっぱりローだった。
「船長!!どうしたんですか!?」
キャスケットが駆け寄る。
が、その前に赤いコートが持ち上がる。もう一人、人が居たようだ。
「なっ!!!???」
「ユースタス・キッド!!??」
なんと、ローの後に顔を出したのは敵船の船長。
ユースタス・キャプテン・キッド、3億1500万ベリーの賞金首。
ただ今、ロー率いるハートの海賊団と同様、シャボンティ諸島に上陸している。
なぜか、ずっとローの傍を離れない。
「もういいから、ユースタス屋帰れよ」
いつの間にかローもキッドも立ち上がっていた。
「まだ良いじゃんかよ。」
二人は親しそうに話している。
キャスケットはそんな二人を見て何かモヤモヤした。
ペンギンはムカムカした。