◇素敵な夢の結晶達◇
□WITHOUT PAPER
1ページ/2ページ
こんな幸せなこと、
あっていいのかな?
「あ、のねシャマル…
実はさ…」
女たらしだけど憎めないこの人の…
「赤ちゃん、デキたの。」
子供を授かるなんて。
シャマルはといえば、目玉が転がり落ちてくるのかと思うくらいに目を見開いている。
「…お……」
「お?」
シャマルはいきなり私に抱きついて叫んだ。
「オジサン嬉しいッ!!!」
私のお腹に耳を当てながらニヤニヤと笑うシャマルが愛しすぎる。
……あ!!!大事なこと忘れてた!!!
「あのね、婚姻届。」
「は?」
私は机の上に置いてあった何枚かの紙をシャマルに見せた。
「赤ちゃん出来たらこれ書かなきゃいけないんでしょ?シャマルはイタリア人だけど私日本人だからさ、どうしたらいいか分からなくて取りあえず何枚か貰ってきて貰ったの。隼人ちゃん達に。」
「……いや、そういう為の紙じゃないからね。これは結婚しましたっていうのを知らせる紙なワケ。」
「うん、だからさ、赤ちゃん出来たら結婚しなきゃだよ?」
赤ちゃんが可哀想だよなんて言ったらシャマルはちょっと呆れたように笑った。変なこと言ったかな?
「…まぁごもっともだけどよ、仮にも一端のマフィアが役所にこんなの出せるワケないでしょうがよ。」
はっ!そうだ浮かれすぎて忘れてた。
「えー…じゃあ結婚できないの?」
ようやくシャマルのモノになれると思ったのに…
「結婚するのにそんな紙はいらねーよ。」
「え?」
そう言うとシャマルは私にゆっくりと口付けてきた。
「俺の女になってくれ。」
「……へ………」
「お前も腹の赤ん坊も全部俺のモノ、って言いふらしていいんだろ?」
なによ、格好つけちゃって…
WITHOUT PAPER.WANT YOUR SAYING
(俺のDNAを受け継いだガキならさぞかし色男に…)
((なるかもね!))
(絶対ならねーだろ!By獄寺)
---------------
またもや意味不明解読不能魑魅魍魎な夢になっちゃった!!←毎度すみません寛子様……だがしかし愛はありますので(笑)
ありがとうございます!!