01/20の日記

14:58
第39話 「宿命の対決!キャットちゃんVSドッグちゃん」(アニメ:遊戯王ZEXAL)
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いつでも誰かを思ってる。



いつでも貴方を思ってる。



私は一人じゃない。



カードと出会えた、デュエルを知った。



だから、今までよりも前に。






 さてさて。ゴーシュとドロワとの一件も終わりし少しお疲れ気味の主人公。

 ファンサービスの犠牲となった鉄男と委員長は無事退院できたらしい。とりあえず軽傷で済んだので大事には至らなかったようだ。

『大会も2日目。今残っている出場者はかなりの強豪、油断するな・・・』

「あぁ、任せとけってんだ!」

「ねぇ?誰か忘れてる気がするんだけど・・・」

「ワタシ・・・も・・・マダ・・・残ってる。」

「うぉ!キャットちゃん!?」

 突然後ろから登場したキャットちゃんことキャッシー(あまり変わらないが)。猫デッキを使うデュエリストで遊馬がナンバーズ無しで初めて勝った相手でもあったね。

「ワタシ・・・2つそろった。」

「おぉー!キャットちゃんすげぇな!オレは4つ揃ったぜ!」

「全部ギリギリの勝負だったけどね☆」

「そ・・・そんな事ねぇって!」


 初戦ではサッカーデッキの国立カケル。そして、重機デッキの油圧ショーベェ、野菜デッキの豊作、そしてカメラデッキの速見先輩。ナンバーズも渦巻く混戦状態の中、カイトやシャークへ近づくために今はとにかく決勝へと進みたいところです。

 そして、そんな二人だけの思い出でイチャイチャし出す海老鳥夫婦。もちろんムキー!
と影でキャットちゃんはジェラシーです。


 その時、いきなり現れた子犬が、いきなり遊馬の手からハートピースを奪っていきなり逃げ出しました(いきなり?)


「あ!ちょっ!おい!オレのハートピースぅぅぅ!!」


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「どうして犬がハートピースを持っていくウラか?」

「どうするの?このままじゃ失格よ!?」

「そんな・・・どうすりゃいいんだよ〜〜!」

とりあえず追っかけないんですか?と思っていたら動いたのはキャットちゃん。野太い声で突如「にゃー!」と町中に向けて叫びます。なぜ地声?

 するともちろんそれに反応した町中の猫たちがキャットちゃんの元へ集まります。野生溢れるキャラや動物好きのキャラにはよくある特殊能力をキャットちゃんも持っていたようです。


「遊馬のハートピースを探すのよ!!」


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 今度は一斉に散り散りになる猫たち。キャットちゃんの言葉を理解したようで、ハートピース探索に向かった模様。


「小鳥も鳥たちに探してもらえば?」

「そ、そんな事できるわけないじゃない・・・。」

「あらそうなの。できないんだ・・・。ふーん・・・。」

 なぜか誇らしげなキャットちゃん。いやここで鳥さんお願い!的な小鳥ちゃんのスキルがあっても面白かったけどw今回は犬VS猫なので鳥はお休みです。






 少しして。猫の話を聞けば川沿いの廃工場が怪しいという事でさっそく向かう事に。いかにもな空間の中には野良犬が50頭ぐらい。みんな自分の縄張りを荒らされたと思って威嚇してます。正直一斉に襲いかかられたら人間の負けです。そんな犬の対峙するキャットちゃんの猫たちはどんだけ勇猛なんだ・・・。


「あれは!遊馬のハートピース!遊馬、ここは私に任せて!」


 キャットちゃんは犬たちにハートピースを返しなさいと説得しますが、犬たちは警戒の色を濃くするばかり。

『やめんかぁ!!御主ら!!!何を騒いどるんじゃ!!』

「!?」

「犬が・・・」

「しゃべった・・・。」


 奥の方から出てきたのは立派な土佐弁の土佐犬。


『これは・・・ハートピース。まさか御主ら・・・こげなもの盗みおって・・・このバカちんがぁーー!!!』


 いきなり子分をしかり出す親分。どうやら他の犬と違って(文字通り)話がわかる奴らしく、悪いことをしたと頭を下げるが・・・。


「この泥棒犬!謝って済めば警察はいらないわ!!」

 確かにこのアニメは警察いらないけど。キャットちゃんが食って掛かります。

『あぁ?なんじゃ?泥棒犬とは聞き捨てならねぇな!』


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 すると犬と猫同士、お互い因縁があるのか、お互いに受けた恨みをいきなり暴露し始めます。どっちが悪いのか。犬か、猫か。バグの顔はくちゃくちゃがかわいいんです!


『静まれぃ!!こうなたらデュエルで勝負ぜよ!』

「望むところよ!その代わり、私が勝ったら犬はこの街から出て行くこと!」

『その言葉、そっくり返すぜよ!!猫ども!

 まさに売り言葉に買い言葉。遊馬としては穏便にハートピースだけ返してもらいたいところだが・・・・。

『ワタシは感じる・・・。これは何万年にも渡る犬と猫の宿命の対決。』

「お前まで何呑気に!?オレのハートピースぅぅ!!」


「デュエルディスクセット!!」



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『「デュエル!!」』


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 かくして、人外たちによる血で血を洗う戦いが始まった(違)













第39話「宿命の対決!キャットちゃんVSドッグちゃん」


●「ネコまっしぐら!私のターンドロー!」

●「私は《捨て猫》を召喚!」


《捨て猫》
☆1/地属性/獣族/ATK 100/DEF 300
このカードが表側攻撃表示でフィールド上に存在する限り、相手はこのカード以外のモンスターを攻撃対象に選択出来ない。

「攻撃力100って・・・こんな弱いモンスター・・・。」

『いや。恐らく彼女は・・・』


「犬なんて餌を見せればすぐに食いつくはしたない動物。攻撃しやすそうなモンスターを囮にしてカウンターを狙うわ・・・。」

●「さらに私はカードを2枚伏せてターンエンド!」



◎『ワシのターンじゃ!ドロー!』

「「犬がカードを!?」」

「「ドローした!?」」

 慣れた手つきでカードをめくる土佐犬は実に様になっています。これが最前線のデュエルなのですね。

◎『ワシは《トリブルドッグ》を召喚!!』


《トリプルドッグ》
☆4/地属性/獣族/ATK1200/DEF1100
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合、自分の手札から「トリプルドッグ」1体を特殊召喚できる。

『フィールドに《トリブルドッグ》がいるとき、手札から他の《トリブルドッグ》を特殊召喚できる!』

◎『さらに魔法カード《ダブルドッグ》を発動じゃ!!』

《ダブルドッグ》
通常魔法
自分フィールド上に「トリプルドッグ」2体が表側表示で存在する場合、発動する事ができる。デッキの「トリプルドッグ」1体を特殊召喚する。

『このカードは自分フィールドに《トリブルドッグ》が2体いる時、デッキから《トリブルドッグ》をもう1体特殊召喚できる!』


「レベル4のモンスターが3体!?」

「まさかウラ・・・。」


◎『ワシはレベル4の《トリブルドッグ》3体でオーバーレイ!!』

『3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!』


『いでよ!犬世界のキング・オブ・横綱!《スモーキング・ドッグ》!!』


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《スモーキング・ドッグ》
ランク4/地属性/獣族・エクシーズ/ATK2600/DEF2100
レベル4モンスター×3
相手が罠カードを発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、その罠カードの発動と効果を無効にして破壊する事ができる。

「犬のくせにエクシーズ召喚って・・・」

『もしかしたら彼のデュエルタクティクスは遊馬より上かもしれない。』

「うるさいわ!!」


「(・・・そうよ。そのままガブっと獲物に噛み付きなさい―――!)」


◎『ワシは魔法カード《ワンダブル》を発動!このカードは自分のフィールドに「ワンダブルトークン」を2体特殊召喚するがぜよ!』


《ワンダブル》
通常魔法
自分フィールド上に「ワンダブルトークン」(獣族・地・星1・攻/守0)2体を特殊召喚する。このトークンはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。


◎『さらに装備魔法《ドッグキング》を発動ぜよ!《ドッグキング》は装備モンスターの攻撃力をフィールドのドッグモンスター1体につき500ポイントアップさせるぜよ。ワシのフィールドにドッグモンスターは3体じゃきに、1500ポイントアップじゃ!』


《ドッグキング》
装備魔法
「犬」または「ドッグ」と名のついたモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は自分フィールドの獣族モンスターの数×500ポイントアップする。


《スモーキング・ドッグ》
ATK2600→ATK4100


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「攻撃力4100って・・・。このままじゃキャットちゃんが・・・オレのハートピースがぁ・・・!!!」




◎『そうじゃ!ワン!!ターンキルでオシマイじゃ!!いけぇ《スモーキング・ドッグ》!!《捨て猫》に攻撃じゃ!』


●「罠カードオープン!《猫だまし》!!このカードは相手モンスターが私の猫ちゃんを攻撃した時、相手の攻撃を無効にしてそのモンスターを手札に戻してしまう!」


《猫だまし》
通常罠
相手フィールド上のモンスター1体の攻撃宣言時、自分フィールド上に獣族モンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。相手モンスター1体の攻撃を無効にして、そのモンスターを相手の手札に戻す。


『ネコの浅知恵などお見通しじゃよ。』

「え―――。」

◎『ワシは《スモーキング・ドッグ》の効果を発動!!オーバーレイユニットを一つ使う事で罠カードの効果を無効にして破壊する!!』

『《スモーキング・ドッグ》にこんな効果が・・・。』

「本当にワンターンキル・・・。」


「キャットちゃん!!」

『ふっふっふ。ワシの勝ちじゃきに。』

「それはどうかしら?」

『ん?』

●「私は《スモーキング・ドッグ》の攻撃を受ける直前、速攻魔法《キャットフード》を発動したわ。」

『何!?』

《キャット・フード》
速攻魔法
自分フィールド上の「捨て猫」1体をリリースして、自分の手札・デッキ・墓地から「捨て猫娘」1体を攻撃表示で特殊召喚する。

「このカードは《捨て猫》をリリースして《捨て猫娘》を特殊召喚できる!さらに《捨て猫娘》は攻撃表示の時、バトルでは破壊されない!」

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《捨て猫娘》
☆4/地属性/獣族/ATK 600/DEF 1500
このカードがフィールド上に表側攻撃表示で存在する限り、このカードは戦闘では破壊されない。


キャッシーLP4000→500


『なかなかやりおる。じゃが御主のライフは残り500。既に土俵際!』

◎『ワシはカードを1枚伏せてターンエンドじゃ!ターンの終わりに「ワンダブルトークン」はその効果で破壊されるぜよ。』

《スモーキング・ドッグ》
ATK4100→3100


「やるじゃない!犬のくせに人間の罠を見抜くなんて・・・。」

●「私のターン、ドロー!見よ!人間に従うしか能がない愚かな犬共!猫の気高き心と野生の力を!」


●「私は《キャット・ガール》を召喚!」


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《キャット・ガール》
☆4/地属性/獣族/ATK1200/DEF1600
1ターンに1度、相手モンスター1体の表示形式の変更を無効にする。

「レベル4の《捨て猫娘》と《キャット・ガール》をオーバーレイ!!」

「2体のモンスターを使ってオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」


「い出ませ!《キャット・ガール・マジシャン》!!」

《キャット・ガール・マジシャン》
ランク4/光属性/魔法使い族・エクシーズ/ATK2000/DEF1800
レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。このカードの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にし、このターンこのカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。

●「さらに装備魔法《マタタビ・タービン》を発動!このカードは自分フィールドの猫ちゃん1体の攻撃力を1200ポイントアップさせる!」


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《マタタビ・タービン》
装備魔法
自分フィールド上の「猫」または「キャット」と名のついたモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は1200ポイントアップする。装備モンスターは相手モンスターに攻撃できない。


《キャット・ガール・マジシャン》
ATK2000→3200


「やったぜキャットちゃん!これで相手のモンスターの攻撃力を上回った!」


●「ただし、この効果でパワーアップした時、モンスターに攻撃できない!」

『ふ。やはり所詮は愚かな猫じゃのう。ふはははは!』






「それはどうかしら?」

●「私は《キャット・ガール・マジシャン》の効果を発動!!オーバーレイユニットをっ一つ使う事でこのターン攻撃力を半分にする事でダイレクトアタックが可能になる!」

『なんじゃと・・・!?』


《キャット・ガール・マジシャン》
ATK3200→1600


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●「いっけぇ!《キャット・ガール・マジシャン》!!」


「“キャッツ・アイ・マジック”!!!」


『ぬぅおおおぉおぉぉ!!』
↑動物虐待ではありません。ARビジョンです。


土佐犬LP4000→2400


●「私はカードを2枚伏せてターンエンド。これで《キャット・ガール・マジシャン》の攻撃力は元に戻る!」

《キャット・ガール・マジシャン》
ATK1600→3200


「どう?犬の愚かさがわかった?」


 しかし、どうやら土佐犬の背中に背負っていた樽が今の衝撃で壊れたらしく。

『よくも・・・・よくも猫の分際で!!わしらいぬたちにさからったな!!おんしぜったいゆるさんぜよ!!』



「「「「女の子!!!???」」」」




「え?あ、あれ・・・?――――!」


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 なんと土佐犬が背中に背負っていた樽から幼女もとい女の子が!?これは一体・・・。


「一体何がどうなってんだ?」

「女の子が樽のなかから出てきたウラ。」

 実は犬にアテレコしながら実際にデュエルをしていたのは彼女だったみたい。



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『だとすれば、彼女のデュエルタクティクスは遊馬よりも上という事か。』


「うるっせぇ!」



「あなた名前は?」

「・・・ック」

「え?」

「・ック」

「え、何?」

『っだからドッグ!!ドッグちゃんじゃよ!!』


 と、土佐犬用のマイクで叫ぶドッグちゃん。しかし、恥ずかしがってすぐさままた隠れてしまいます。

 どうしてこんな事を?とキャットちゃんが事情を聞きます。

 小さい頃から(今も小さいが)人前に出るのが苦手なドッグちゃんは、デュエルが大好きな女の子。だけど、友達は犬の忠吉(土佐犬)だけ。犬が友達じゃデュエルもできない。けど忠吉は頑張ってドッグちゃんのためにデュエルを覚えた(すげぇな)。そうしてずーっとデュエルをしていて、もっといろんな人とデュエルしたくてそれでこの大会に出たそうな。だけど、やっぱり人と話すのが怖い彼女は土佐犬デュエリストして今まで出ていたそうだ(すげぇな)。

 そこでもじもじしているドッグちゃんは非常んひ萌えポイントが高いのだが、そんな彼女にキャットちゃんは敢えて冷たく当たります。


「そうやっていつまでも犬の影に隠れてればいいわ。所詮あなたは負け犬よ。」

「ち、ちがう!」

「違わないわ。怖いんでしょ。自分でデュエルをするのが?」

「うぅぅ・・・。」

 涙を必死にこらえるドッグちゃんに忠吉が励ますように小さくワン。と吠えます。それは自分も一緒に戦うから、と彼女を後押ししているようです。

「――――――・・・・。うん!デュエルディスク、せっと!わたしとしょうぶよ!」

「望むところよ!」


『なんという事だ。犬と猫人間の戦いから犬人間と猫人間の戦いになるとは・・・。』(人間VS人間です)


○「ワタシのターン、ドロー!わたしはマジックカード、《ワンチャンス》をはつどう!」

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《ワンチャンス》
通常魔法
自分フィールド上にレベル3以上のモンスターが存在しない場合、自分フィールド上に「ワンチャンズ・トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)4体を攻撃表示で特殊召喚する。このトークンはリリースできない。

「このカードは、じぶんのフィールドじょうにレベル3いじょうのモンスターがいないとき、「ワンチャンズ・トークン」を4たいとくしゅしょうかんできる!」

「わんちゃんのなかまがふえ、そうびまほう《ドックキング》のこうかで《スモーキング・ドッグ》のこうげきりょくは2000ポイントアップ!」


 まさにワンチャン。です。


《スモーキング・ドッグ》
ATK3100→5100

○「バトル!《スモーキング・ドッグ》で《キャット・ガール・マジシャン》を攻撃!」


●「罠カードオープン、《猫に小判》!!」


《猫に小判》
通常罠
自分フィールド上の獣族モンスター1体が相手モンスターの攻撃対象になった時に発動できる。攻撃対象になったモンスターの攻撃力は、ダメージステップの間、相手の攻撃モンスター1体の攻撃力の半分の数値分アップする。

「私の猫ちゃんが攻撃された時、相手の攻撃力の半分の数値が、自分のモンスターの攻撃力にプラスされる!」

「攻撃力5750・・・《スモーキング・ドッグ》を上回ったぜ!」

『まだだ。《スモーキング・ドッグ》の効果がある。』


○「《スモーキング・ドッグ》のこうかはつどう!オーバーレイユニットをひとつつかい、トラップのこうかをむこうにするわ!!」


「・・・・・・私はそれを待っていたわ。《スモーキング・ドッグ》は、罠効果は無効にできても魔法効果は無効にできない!」

「!」

「私の場にある伏せカードは速攻魔法《カウンター・にゃうんたー》よ。」

《カウンター・にゃうんたー》
速攻魔法
自分の罠カードが破壊された時に発動できる。相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。自分フィールド上の「猫」または「キャット」と名のついたモンスター1体の攻撃力は、エンドフェイズ時まで倍になる。


「このカードは自分の罠カードが破壊された時、相手の魔法・罠カード1枚を破壊する。さらに、私のネコちゃん1体の攻撃力をターン終了まで2倍にするわ。」


「そ、そんな・・・。」


「私が破壊するのは装備魔法《ドッグキング》。これを破壊すれば《スモーキング・ドッグ》の攻撃力は2600に戻る。そして、私の《キャット・ガール・マジシャン》の攻撃力は6400にアップするわ!」(←まだ発動してません。)


「もう貴方を守るものは何も・・・ない。私の逆転勝利よ!」


 デュエルは時として非常なもの。敢えて発動せずに効果を説明していかにこの状況が絶対であるかを思い知らせるキャットちゃん。


「(・・・だめ。けっきょく、わたしひとりじゃなにもできない・・・。)」

「諦めるのね!?負け犬のように!!」

「―――!・・・・。うぅ・・・。」


 何か言い返したいけど、何も出てこない。負ける事が怖くてそればかり考えてしまう。

 何がいけなかったのか。やっぱり自分一人じゃだめなのか。

 そんな何もできない自分が悔しくて・・・それで・・・。


「かっとビングだ!」

「え――――?」

「何度でも諦めずにかっとビングだ!!ドッグちゃん!!」

 かつてカイトとのデュエルで絶望を味わった遊馬。だけど、デュエルは最後まで諦めちゃいけない。全ての可能性を賭けて全力でかっとべば道は開けると彼は知っていたから。

「そうよドッグちゃん!かっとビング!諦めないでチャレンジするの!!」


 それは魔法の言葉。勝利を目指す心、絶望から抜け出す心、信じれば勝利も光もつかめる。いつだってそれに救われてきた。幸運の代わりに病気の少女に伝えたりもした。負けそうな時はいつだってこの言葉がそのツラさから救い出してくれる。

「ドッグちゃん諦めるなよ、絶対に諦めるな!!」



「―――――。そうよ、ぜったいにあきらめるわけにはいかない。わたしは負け犬なんかじゃない!!」



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「“ドッグビング”よ!!わたし!!」

○「トラップカードオープン!!《孤高の遠吠え》!!」

《孤高の遠吠え》
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する装備魔法カード1枚を破壊して発動する。このターンのダメージ計算時、フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は元々の数値になる。


「このカードはじぶんのそうびカード1まいをはかいしてフィールドのすべてのモンスターのこうげきりょくをもとにもどす!!」



《スモーキング・ドッグ》
ATK5100→2600

《キャット・ガール・マジシャン》
ATK3200→2000

「自ら自分の装備カードを破壊するとは、いいとこに気づいたようね。」


●「いけ!!《スモーキング・ドッグ》!!!」


《スモーキング・ドッグ》
ATK2600


×
ATK2000
《キャット・ガール・マジシャン》



「にゃあああああ!!!」


キャッシーLP500→0





「あ・・・・かった?・・・・かったぁ!!!わたしかったよ!!」

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「やったぜドッグちゃん!上出来だ!!あ!オレのハートピース・・・。」






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 負けたのに嬉しそうなキャットちゃん。勝負の行方よりも大切なものを見つけたって事でしょうか。真っ白になる遊馬にドッグちゃんはハートピースを渡します。

「これは・・・オレのハートピース!!」

「そしてこれは私のハートピース。」

 そう言ってキャットちゃんは、ドッグちゃんに自分のハートピース2つを送ります。

「え?でも・・・。」

「いいのよ。あなたはデュエルで勝ったんだから。とてもいいドッグビングだったわよ。私もね、ずっとネコちゃんだけが友達だった。でもね、キャットビングで勇気をだして、デュエルをしたの。そしたら、みんなと友達になれた。デュエルはみんなを友達にしてくれる」

「デュエルはみんなをともだちに・・・。もしかしてあなたわざと・・・。」

「ふふ。」








『観察結果その18、キャットビングにドッグビング。かっとビングは色々と呼び名を変えて広まっている。世界中に広まる日もそう遠くはないだろう。』

「ようし、オレも元祖かっとビングとして頑張るぜ!!“かっとビングだ!オレ”!!」

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ハルトが!ハルトが!ハルトがぁ!

ちゅうわけでじかいぜよ!


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次回、「ハートランドからの来訪者ハルト」



 なんてこった。これは罠か罠なのか?





次回もデュエルドッグビング!!









 しかしドッグちゃんはEDに追加しておいて欲しかった・・・。



 

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