01/27の日記

15:29
第145話 「光よりも速く!!」(アニメ:遊戯王5D's)
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「遊星、君はボクの希望だ!“アクセル・シンクロ”は光をも超える!光を超え、未来を切り開くんだ!!」


















「今まさに、光をも飲み込んでしまうと云われる《ブラック・ホール》が誕生しようとしている。」

「――――――!!」

「ヤツは全てを飲み込み、全てを消し去る。そこにあるのは全ての終わりだ。そして、君たちの世界ももうすぐ終わろうとしている!」

○「《TG ハルバード・キャノン MAXXX−∞》で《シューティング・スター・ドラゴン》を攻撃!!」


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《TG ハルバード・キャノン MAXXX−∞》
☆12/地属性/機械族・シンクロ/ATK4000/DEF4000
シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、1ターンに1度だけモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する事ができる。この効果はこのカードのシンクロ召喚の素材としたモンスターの数だけ行う事ができる。このカードがフィールド上を離れた時、エクストラデッキの「TG ブレード・ガンナー MAXX−10000」1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。相手フィールド上に存在するモンスターが、カード効果によってフィールドを離れる場合その効果を無効にしてそのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせる事ができる。



●「《シューティング・スター・ドラゴン》の効果発動!相手ターンに一度、除外する事ができる!」

「―――それはどうかな?」

「―――何!?」



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 空間が引き裂かれ、飛び出した流星は引きずり出される。


《シューティング・スター・ドラゴン》
ATK3300→2500


「どういう事だ!?」


「“ハルバード・キャノン”は相手フィールドのモンスターが効果によりフィールドを離れる時、その効果を無効にして攻撃力を800ポイントダウンさせる。“シューティング・スター”といえど、デルタ・アクセル・シンクロモンスター“ハルバード・キャノン”から逃げる事はできない!」

「――――っ」


「もはや逃げ道はない、消えろ―――《シューティング・スター・ドラゴン》!」


●「永続罠《エンデューロ・ソウル》を発動!」



《エンデューロ・ソウル》
永続罠
自分フィールド上に存在する攻撃表示モンスターの戦闘での破壊を無効にする事ができる。この効果を使用した場合、この効果で戦闘での破壊を無効にしたモンスターの攻撃力は800ポイントダウンする。


「攻撃表示モンスターの戦闘での破壊を無効にする!」

「それで防いだつもりか―、ダメージは受けてもらうぞ遊星。」


《TG ハルバード・キャノン MAXXX−∞》
ATK4000



ATK2500
《シューティング・スター・ドラゴン》


遊星LP1600→100


「この効果を使ったモンスターの攻撃力は、800ポイントダウンする。」


《シューティング・スター・ドラゴン》
ATK2500→1700


「遊星、君のライフは僅か100。これが限界を超えた力の差というものだ!ターンエンド!」


 渦を巻く小宇宙での死闘。切り札同士の激しいぶつかり合い。しかし、頼みの《シューティング・スター・ドラゴン》では《TG ハルバード・キャノン MAXXX−∞》の攻撃を止める事すらできず、徐々に攻撃力を下げるだけ。


 《ブラック・ホール》の迫る中、勝者しか抜け出せない漆黒の空間で未来を懸けたレースは続く―――。











第145話「光よりも速く!!」




 火事場泥棒を追い払いながら刻々と迫るアーククレイドルの落下を見守る牛尾補佐官と狭霧課長。人々の不安が募る中、宙の激戦は終わらない。


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「遊星が、まだ戦っている―――」

「相手は一体どんなヤツなんだ―――?」

「遊星―――。」


 仲間は知らない。共に大会を勝ち進んだ仲間と遊星が命を懸けた戦いを繰り広げている事に。


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「大丈夫かな、遊星―――。」

「大丈夫に決まってる!遊星は・・・絶対に。」

「あぁ、例えどんなことがあろうともヤツは必ず来る!」


 痣で繋がる6人のシグナー。中心部の太陽歯車目指して5D'sとシェリーは疾走する。




「オレのターン!」


アンチノミーLP1800・SPC5
遊星LP 100・SPC5


●「オレは《ロードランナー》を守備表示で召喚!」


《ロードランナー》
☆1/地属性/鳥獣族/ATK 300/DEF 300
このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。



「このカードは、攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない!」



「無駄だよ。」

「何!?」


○「“ハルバード・キャノン”はそのモンスター効果により、モンスターの召喚を無効にして破壊する事ができる。この効果は、シンクロ素材に使ったモンスターの数だけ行う事ができる。」

「モンスターの召喚を無効にするだと!?」


「“クローズ・サモン”!!」


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 あぁ、鳥ちゃんが・・・。


「くっ―――。なんて強力なモンスターなんだ・・・。新たにモンスターを召喚しても、みすみす破壊されるだけだ―――。これでは打つ手が無い・・・。」


「君ができる事は《シューティング・スター・ドラゴン》を守備表示にする事ぐらいだ。だが、そうなれば《エンデューロ・ソウル》の効果で守る事ができなくなる。破壊は免れない。さぁ、どうする遊星?」


●「オレは―――カードを1枚伏せてターンエンド!」


「“シューティング・スター”を攻撃表示のまま残したか。という事は、その伏せたカードに「ダメージを軽減する効果」、もしくは「“ハルバード・キャノン”の攻撃に対処する効果」がある―――。と、普通はそう考えるだろう。」


「―――――っ・・・」


「君の事だ、ボクがそう読む事も想定済みだろう。だからそのカードは、攻撃を躊躇させるためのブラフとも考える事ができる。」


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「ボクのターン!!」


アンチノミーLP1800・SPC6
遊星LP100・SPC6


○「所詮そんな小細工は通用しない!罠発動、《マグネティック・ストーム》!」



《マグネティック・ストーム》
通常罠
自分の魔法・罠ゾーンにこのカード以外のカードがある場合このカードは発動できない。相手フィールド上にセットされている魔法・罠カード1枚を破壊する。この時相手は魔法・罠カードを発動できない。


「相手フィールドにある魔法・罠カード1枚を破壊する!この時相手は魔法・罠カードを発動できない。ボクはセットされた伏せカードを破壊!」


《マグネティック・ストーム》

《リベンジ・リターン》


「《リベンジ・リターン》はモンスターが先頭で破壊された時、カードを1枚ドローする効果だ。やはりブラフだったか。遊星、君のライフは残り100―――これで終わりだ!」


○「“ハルバード・キャノン”で《シューティング・スター・ドラゴン》を攻撃!」


●「“シューティング・スター”の効果発動!相手ターンに一度除外し、攻撃を無効にする事ができる!」


「無駄な事を―――“ハルバード・キャノン”から逃れる術はない!」


《シューティング・スター・ドラゴン》
ATJ1700→900


「往生際が悪いぞ!止めだ遊星、“ハルバード・キャノン”で《シューティング・スター・ドラゴン》を攻撃!!」


●「そうはいかない!手札の《デフォーション・ガードナー》の効果発動!」



《デフォーション・ガードナー》
☆3/地属性/戦士族/ATK1000/DEF1000
手札に存在するこのカードを墓地に送る事で自分フィールド上に存在する攻撃力1000以下のモンスターが攻撃された時、自分が受ける戦闘ダメージを0にする。


「攻撃力1000以下のモンスターが攻撃された時、手札のこのカードを墓地に送る事で、オレが受けるダメージを無効にする!」


●「《エンデューロ・ソウル》の効果発動!“シューティング・スター”への攻撃を無効にし、攻撃力を800ポイントダウンする!」


《シューティング・スター・ドラゴン》
ATK900→100


「(―――なるほど、《デフォーション・ガードナー》の効果を発動させるために、“ハルバード・キャノン”の効果で《シューティング・スター・ドラゴン》の攻撃力を1000以下に下げさせたのか。さすが、遊星。ボクの目に狂いは無かった―――。だが、“シューティング・スター”の攻撃力と、君自身のライフは共に残り100―――。手札も無いこの状況をどうする?)」



「(くっ―――強い。これがデルタ・アクセル・シンクロの実力か。その上奴はこちらの手を知りすぎるほど知っている―――。これでは、何をやっても―――。)」



 しかしその時、空間に漂う隕石が後方に吸い寄せられているのに遊星は気づく。既に誕生しつつある《ブラック・ホール》は徐々に大きさを広げてコースを飲み込む。


「《ブラック・ホール》――――――。」



「どうやらボクたちの決着の場は完成したようだな。君が敗者となり飲み込まれるのを、あの漆黒の闇が待ち兼ねているようだ。」


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 漆黒に染まる暗黒。アーククレイドル内部の激戦。なんでこんなややこしい空間で戦っているんだろうとか思ってしまう。



○「ターンエンド」


 ライフも流星龍の攻撃力も共に100ポイント。絶対絶命の中で光と共に後方より絶望が迫る。


「これが、シェリーが言っていたオレの死の未来なのか。」

「遊星、君に未来を変える事などできはしない!」

「そんな事は無い!オレは運命を、未来を変えるためにここに来ている!みんなもそれを信じている!オレは―――お前を倒し、道を切り開く!!行くぞ!《シューティング・スター・ドラゴン》!!」





 願いはひとつ。

「遊星――。」

「頑張って―――。」

「どんな事があっても―――。」

「必ず―――。」

「来い!遊星!!」


 疾走する7人。風の中に、光の中に導かれて赤き絆が未来へ走る。









「オレのターン!!」


アンチノミーLP1800・SPC7
遊星LP100・SPC7


●「手札から《Sp−エンジェル・バトン》を発動!!」


《Sp−エンジェル・バトン》
スピードスペル
自分用スピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができる。デッキからカードを2枚ドローし、その後手札からカードを1枚選択して墓地へ送る。


「自分のスピードカウンターが2つ以上ある時、デッキからカードを2枚ドローし、その後1枚を墓地に送る!」


●「《ネクロ・ディフェンダー》を墓地へ。そして、《ワイルド・ハート》を特殊召喚!」


《ワイルド・ハート》
☆4/光属性/戦士族/ATK1000/DEF1000
このカードは手札のモンスターカードが墓地に送られた時、手札から特殊召喚する事ができる。このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。この効果を使用した場合、ダメージ計算後このカードを破壊する。フィールド上に存在するこのカードがこのカード以外のカードの効果で破壊され墓地に送られた場合、墓地のこのカードを特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した場合、エンドフェイズ時にゲームから除外する。


「《ワイルド・ハート》は、手札のモンスターが墓地へ送られた時、特殊召喚できる。」

「いまさら攻撃力1000程度のモンスターなど―――!―――そうか、考えたな遊星―――。


 ――《ワイルド・ハート》の効果は2つある。一つは相手プレイヤーにダイレクトアタックし自滅する効果。もう一つは、他のカードによって破壊された時、特殊召喚できる効果―――。そして《シューティング・スター・ドラゴン》は「カードを破壊する効果を無効にし破壊する」事ができる。」


「つまり、《ワイルド・ハート》の自滅を“シューティング・スター”で無効にして破壊すれば、《ワイルド・ハート》は復活し、ダイレクトアタックの無限ループコンボが完成する!」


「この局面でそんなコンボを成立させるとは―――。だが、そんな事をさせると思うか!」


○「“ハルバード・キャノン”のモンスター効果発動!《ワイルド・ハート》の特殊召喚を無効にする!」


「“クローズ・サモン”!!」

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「くっ、召喚を無効にされては《ワイルド・ハート》の効果は発動できない―――。」

「ふ―――、万策が尽きたようだな。」


●「これからだ!墓地から罠発動!《リベンジ・リターン》!!」

「あの時破壊したカード・・・。なるほど―――」

「《リベンジ・リターン》には墓地にある時発動できるもうひとつの効果がある!」


《リベンジ・リターン》
通常罠
モンスターが戦闘で破壊された時、発動する事ができる。カードを1枚ドローする。墓地のこのカードをゲームから除外する。このターン、カード効果によって破壊され墓地に送られたモンスター1体を特殊召喚する。


「墓地のこのカードを除外する事でこのターン、効果によって破壊されたモンスター1体を特殊召喚できる!!《リベンジ・リターン》を除外、そして《ワイルド・ハート》を特殊召喚!!」


○「無駄だ、“ハルバード・キャノン”の効果で特殊召喚は無効にする!」


「“クローズ・サモン”!!」

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「くっ―――」

「この効果はシンクロ素材に使ったモンスターの数だけ行う事ができる。」



「そう、これで“ハルバード・キャノン”の効果を3回使い切ったな!」

「そうだ、だが遊星、伏せカードも何も無い!これ以上何ができる!!」

「確かにオレにはアクセル・シンクロを超えるデルタ・アクセル・シンクロのようなモンスターはいない。だが、お前が教えてくれたハズだ!自分の可能性を信じれば、自分の限界を超える事ができる!!自分の限界に挑めと―――」



●「《スピード・ワールド2》の効果発動!!スピードカウンターを7個取り除く事でカードを1枚ドローする!」

遊星SPC・7→0


「このカードが、オレの希望の光だ!」





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―――来た―――


●「オレは《バランス・シューター》を召喚!」



《バランス・シューター》
☆1/光属性/戦士族ATK 0/DEF 0
自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力がカードの効果で数値が下がる場合にモンスターの攻撃力を変化させずに変化する数値分だけ相手プレイヤーにダメージを与える。


「これでオレの勝利へのカードは全て揃った!」


●「墓地の《ネクロ・ディフェンダー》を除外して効果発動!!」


《ネクロ・ディフェンダー》
☆2/闇属性/悪魔族/ATK 0/DEF 0
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、墓地のこのカードをゲームから除外する。このターン選択したモンスターが受けるプレイヤーへの戦闘ダメージは全て0になる。


「これにより、オレが受けるダメージは0になる。そして、“シューティング・スター”は《エンデューロ・ソウル》の効果により破壊されない!」


「攻撃力100となった“シューティング・スター”で攻撃力4000の“ハルバード・キャノン”を攻撃しても、ダメージも戦闘破壊も無い。そんな戦いをして何の意味がある?」


「お前は《エンデューロ・ソウル》と《バランス・シューター》のもうひとつの効果を忘れているようだな。」


「《エンデューロ・ソウル》には、戦闘での破壊を無効にしたモンスターの攻撃力を800ポイント下げる効果がある。だが、君の“シューティング・スター”の攻撃力は100。800は下げられない。」



「それはどうかな?」


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「《バランス・シューター》の効果は“シューティング・スター”の攻撃力変化を無効にし、変化するハズだった数値分のダメージを相手に与える!つまり、“シューティング・スター”で“ハルバード・キャノン”に攻撃する事でお前に800ポイントのダメージを与える事ができる!」


「800―――」


「そして、“シューティング・スター”は複数回の攻撃が可能だ!」


●「“シューティング・スター”の効果発動!デッキの上からカードを5枚確認し、その中のチューナーモンスターの数だけ攻撃する事ができる!」

「ボクのライフは1800。3回の攻撃を受ければライフは0になる。だが、それも引いた5枚の中に3枚のチューナーがあればこそ。今の状況を作った事さえ奇跡的なのに、さらにそれを越えようと云うのか」


「超えてみせる!オレは自分の可能性を―――。限界を!!!」


「1枚目!」
「チューナーモンスター《ターボ・シンクロン》!」
「2枚目!」
「(《くず鉄のかかし》)」
「3枚目!!」
「2体目のチューナー《ニトロ・シンクロン》!!」
「4枚目!!」
「(《シールド・ウィング》)」



 空間が振動する。擬似的に作り上げた宇宙は悲鳴を上げ、再び無に帰そうと包み込む。


 《ブラック・ホール》は全てを破壊する。


「遊星、もうすぐ我々は《ブラック・ホール》の重力場に捕らわれる。あの膠着円盤の内側、シュバルツシュルト半径の内側に入れば光でさえも抜け出す事はできない。」


「―――っ!!」


「君が次のカードでチューナーを引き当てる事ができなければ、君は素粒子レベルまで破壊され、この世から消滅する!」


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 『貴方、死ぬ事になるわよ―――』


 運命に抗う覚悟でここまで来た。そして、希望を、未来を、その1枚に託す。





「これが最後だ―――!」


「5枚目!!!」


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「よし!!3体目のチューナー《ハイパー・シンクロン》!!!」

「ば・・・ばかな!?3回の攻撃を可能にしただと!?」



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●「《シューティング・スター・ドラゴン》で“ハルバード・キャノン”を攻撃!!!」




「“スターダスト・ミラージュ”!!!」



《シューティング・スター・ドラゴン》×3
ATK100



ATK4000
《TG ハルバード・キャノン MAXXX−∞》


《エンデューロ・ソウル》
800DOWN

《シューティング・スター・ドラゴン》
ATK100→−700→100

《バランス・シューター》
変化ダメージ:800×3



「いけええぇぇ!!!」

20110127150530





「これが君の―――」

「そうだ、お前が教えてくれた、限界を超える力だ!!!」

「遊星―――」





アンチノミーLP1800→ 0

「うわああああぁぁぁぁ――――――!!!」



「アンチノミー!!!」


 クラッシュするデルタ・イーグル。闇は真後ろまで迫り、そして二人を飲み込む。


「ああああぁぁぁぁ―――」


「ここは光さえ抜け出す事ができない空間―――。大丈夫か、アンチノミー!?」


「遊星、見せてもらったよ。君の可能性を。」


 割れたメットの遮光板からかつての友の優しい眼差しがこぼれる。


「遊星、この世界を救ってくれ!!」

「何?」

「この世界を救い、そしてゾーンを救ってくれ!」

「どういう事だ?お前はこの世界を破滅させるために戦っていたんじゃないのか―――?」


「ボクは君たちと過ごした時間の中で、何度となく不可能と思える壁を打ち破る君の姿を見てきた。そして、記憶を取り戻したとき、ボクは決意したんだ。遊星の可能性を信じようと―――。」

「オレの可能性を――――――」





「君なら絶対できる―――。遊星なら、自分の限界を打ち破る事ができる!だから、ボクは新たな力へと導くために、このデュエルを始めたんだ!それが“デルタ・アクセル”だ!!遊星、君なら、君自身の“デルタ・アクセル”を見つける事ができる!」


「―――!お前は最初からそれをオレに伝えるために―――。」


「遊星とは、違う形で出会いたかった・・・。そうすれば、本当の仲間になれたかもしれない―――。」


「アンチノミー、いや、ブルーノ!!お前はオレたちチーム5D'sのオレの仲間だ!ブルーノ!」



 そう言いながら遊星はブルーノに手を差し伸べる。



「仲間―――。このボクを仲間と読んでくれるのか・・・。遊星―――」


 チームリーダーは、黙って頭を下ろす。それで彼も救われたのだろう。


「仲間―――か。」


「(ボクは、みんなを励ましながら、みんなと共に戦っている遊星を見ているのが大好きだった―――。)そこに君の無限の力と可能性を感じていたからだ!!」


「ブルーノ・・・。」


 しかし、マシンは無残にも悲鳴を上げて闇へと引きずり込む。


「ブルーノ、飛び移れ!早く!」

「無駄だよ。言ったハズだ、このコースを抜け出すためにはどちらかが消滅するしか無いんだ。」



「ブルーノ!!?」



 何かポルコとベルリーニのやり取りを思い出す。何の話かは言わないが。



「君たちと過ごした時間は、最高に楽しかったよ。」


20110127150531



「ブルーノ―――。」


「ぐ―――!」

「何をする気だ!?ブルーノ!」


 煙を巻き上げるデルタ・イーグルは、そのまま遊星号の真後ろに入り、直接遊星号を押し始めた。


「遊星、君はボクの希望だ!“アクセル・シンクロ”は光をも超える!光を超え、未来を切り開くんだ!!」


「いけ!!遊星――――――!!!」


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 闇が光に変わる。トップスピードを切り抜けた光の世界は、しかし、ひとりしか抜け出す事のできない世界。


「ブルーノ!!!」


 未来で彼を支えて共に走ったデルタ・イーグルは、限界を超えるスピードに耐え切れなくなり―――。







「遊星――――――。」











 そうして光の奥へ、吸い込まれていった。




 ブルーノーーーーーーーー!!!!



 弾き出された場所は、元の遊星歯車の上。


 少しだけ変わった世界がそこにあった。





 変わっていたのは停止した遊星歯車と、


20110127150533



 掛け替えのないチームの一員だった。





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「ゾーン、ネオ童実野シティはオレの手で守る!!」


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次回、「最後の一人 Z−ONE」


「みんなの住むこの街を、ブルーノがいたこの街を、お前の勝手にはさせない!!」










〜まとめ〜




●あの宇宙空間でやると言い出したのはアンチノミーなので、全部自演で終わった感じ。ゾーンを信じつつも、街を消滅させるやり方に責任を感じて自分なりに清算したかったのかもしれない。


●「TG ハルバード・キャノン」の効果が超特殊な事になっていた。現実では一体どういう時に使えば・・・。


●「Sp−エンジェル・バトン」2枚目発動。やはり遊星は2積以上しているようだ。


●映画アンコール公開1ヶ月前という事でEDまるごと宣伝回。大人気十代さんの「ネオスを召喚☆」シーンなどが公開されて再びwktk。


●デュエルは大変ハイセンスな感じだったが、攻撃力100の《シューティング・スター・ドラゴン》に攻撃されて《TG ハルバード・キャノン》は最後爆発したのはよくわからない。まぁ負けたって事での演出かもしれんが。


●つまりあれだ。《ブラック・ホール》は禁止って事か。










ライディングデュエル・スタンバイ☆



☆コメント☆
[mm] 01-28 00:55 削除
ブルーノが遊星に更なるシンクロを教えて散ったのはいいんですが………

遊星のエクストラデッキは、フォーミュラーシンクロン、アームズエイド、ジャンク系シンクロモンスター5種類、ドリル、ターボ、ニトロ、ロード、スターダスト、セイヴァースター、シューティングスター、ドラゴエクティスと既に15枚の制限にひっかかってるんですよねー(笑。
まあ、OCGとルールが違う可能性の方が高いですし、機皇帝に対するアクセルシンクロの代替で入れてた波動龍騎士さんはリストラされててもおかしくないのですがww

とりあえずデルタアクセルはどんな効果になるか期待ですね〜。

[管理人《増田》] 01-28 15:50 削除
>>mmさん.
ともなるとデルタ・アクセル・シンクロモンスターはEDの最後に輝いているあの竜なんですかねー。

個人的には「赤き竜」がカードとして登場するのかも気になりますね。

 

[β] 01-31 02:55 削除

DAい好きブルーノが
DIEDブルーノに…

しかしブルーノは
なんだかんだいいやつ
でしたねぇ

P.S最後の竜がとても
気になります(^^;)

[管理人《増田》] 02-03 15:27 削除
>>βさん
コメント返信遅れましたすみません。

ブルーノにとっては遊星は憧れでありとても慕っていました。そんな遊星を信じる事が、ゾーンを信じる事よりブルーノにとって救いだったのでしょう。

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