09/23の日記

19:56
第128話 「不死身の三極神!叫べ、セイヴァー・スター・ドラゴン!」(アニメ:遊戯王5D's)
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「アースガルドの番人、ヘイルムダがギャラルホルンを吹き鳴らす時、それは最終戦争ラグナロクの到来。遊星、もうすぐデュエルは終焉だ、この罠が君を葬る!!!」

















『ついに現れたー!3体目の神“オーディン”!なんと壮大な光景!これでチームラグナロクの場には3体の神が全て揃ったー!!この強敵を前に一体どうやって戦うと云うのかー!?チーム5D‘s、不動遊星―――!!!』


「あれが3体目の神、“オーディン”・・・」


「こうもあっさり揃うとはな・・・。」


 絶望に近い3体の神。これは大昔にAIBOとATMとの戦いの儀でAIBOが神を3体相手にした時の事を思い出す。要はそれくらい凄い事なのだが、これだけ神召喚をあっさりされると、すごいのかしょぼいのかよくわからなくなってきた。


「モンスター効果を無効にし、その能力を吸収する“トール”。」



《極神皇トール》
☆10/神属性/幻神獣族・シンクロ/ATK3500/DEF2800
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の効果を無効にし、その効果をこのカードの効果として使用することができる。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功したとき、相手ライフに800ポイントダメージを与える。





「バトルフェイズ中の罠の発動を無効にし、破壊する“ロキ”。」



《極神皇 ロキ》
☆10/神属性/幻獣神族・シンクロ/ATK3300/DEF3000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードが攻撃を行う時、相手の魔法&罠カードゾーンに存在するカード1枚の発動と効果を無効にし破壊する事ができる。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地に送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。




「そしてその神々を統べる“オーディン”。」



《極神聖帝オーディン》
☆10/神属性/幻獣神族・シンクロ/ATK4000/DEF3500
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、幻獣神族モンスターへの魔法・罠カードの効果を無効にする事ができる。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地に送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。





「これだけの効果と攻撃力を持ったモンスターが3体、しかも不死の能力まで備わっている。」


 以前逃げ道の無いまま呆然とする。


「だがフィールドには遊星の罠カード《モンスター・チェーン》の効果は発動している。あの罠がある限り、後3ターンの間、お互いに攻撃はできねぇ。その間に攻撃の準備を整えろよ。」



《モンスターチェーン》
永続罠
発動時に自分フィールド上に存在するモンスターの数だけこのカードにチェーンカウンターを置く。相手のエンドフェイズ時にチェーンカウンターを1つ取り除く。チェーンカウンターが無くなった時、このカードを破壊する。このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーは攻撃宣言する事ができない。


「遊星、君は“ト−ル”と“ロキ”を相手に時間を稼ぐつもりだったようだが、それは私に“オーディン”を召喚する絶好のチャンスを与えてしまった。」


「くっ。」


「“オーディン”こそ、北欧神話における全知全能の神。君は《モンスター・チェーン》で私が攻撃できないと思っているようだが、それは甘いぞ。」


「何!?」


「特と見るがいい!最強神の力を!!」



○「《極神聖帝オーディン》の効果を発動!」


「“インフルエンス・オブ・ルーン”!!!」



「“オーディン”がフィールドにいる時、神々に対する魔法・罠を無効にする!」


「何だと!?」



 なんというチート効果wヴェノミナーガ並の耐性を持った“オーディン”。これでモンスター効果以外が効かなくなるし、モンスター効果も豊富なサポートカードでなんとかなるとか。ズシンがしょぼく見えるわw



「ふっ、ハラルドめ。さっそく行くか。」


○「行くぞ遊星、バトル!《極神皇ロキ》の攻撃!」


「“ヴァニティー・バレット”!!」



「ペンデュラムトークン」
DEF0
×


ATK3300
《極神皇ロキ》



○「《極神皇トール》の攻撃!!“サンダー・パイル”!!」


「ペンデュラムトークン」
DEF0
×


ATK3500
《極神皇トール》



○「《極神聖帝オーディン》の攻撃!!」



「“ヘヴンズ・ジャッジメント”!!!」



《クラスター・ペンデュラム》
DEF100
×


ATK4000
《極神聖帝オーディン》



「うわあああ!!」



「遊星、これで君の場のモンスターは全て破壊された。君がどれほど優秀なデュエリストだとしても、神々の前では無力!」


「これが・・・“オーディン”の力・・・・・」
















第128話「不死身の三極神!叫べ、セイヴァー・スター・ドラゴン!」


「不味いな、遊星の場のモンスターが全滅とは・・・。」


「これで神の攻撃を防ぐ手立てはなくなった訳ね・・・。」


「くそ、《モンスター・チェーン》の効果が完全に裏目に出たぜ。このままじゃ、遊星だけが攻撃できねぇ。なんとか次の遊星のターンで、あの神の攻撃に耐える手を打たねぇと・・・。」


「罠も魔法も効かない。この土壇場でそんな手があるのか・・・?」


「遊星はまだ諦めてはいない!」


「そうだよ!遊星が負けるもんか!!」


「うん、遊星はどんなピンチだって乗り越えるわ!」


「遊星・・・頑張って・・・。」



 ピットではそれぞれの想いが交錯する。不安、恐怖、困惑。


 世界を守る戦いは、神々を敵に回しその怒りに触れる。


 対する術は残り少ない。全てを、その痣に込めて・・・。


「このデュエル、頂戴したな。」


「3体の神を相手にするなど、どんなデュエリストでも不可能だからな。」



 一つの戦い。3つの修羅場。それぞれのスピードの中、戦う者、守る者、祈る者、励ます者―――そして、嘲笑う者。



「ひゃははははは!!さっすが三極神と赤き竜の戦いだねぇ、ここまでサーキットが描かれるなんてぇ!これだけの力を持っているチームなら、どっちが決勝に上がってこようとサーキットは完成するねぇ!!ひゃーはははは!!」








 天地人。全てを統べた進化への扉。それに抗う黒い勢力。


○「私はカードを1枚伏せてターンエンド。」



 やり直しの利かない最初で最後。この土壇場で叫ぶのは、悲鳴か、勝利の歓喜か―――。




《モンスターチェーン》残り2ターン。



「遊星、私はこの戦いのために今まで生きてきた―――」



 突如吹雪く景色。そこでハラルドに受け継がれた神のカード。北欧なのに日本語で封印されたそのカードは、所有者を選ぶ伝説のカード。


 伝承によってラグナロクが訪れる事をハラルドに伝えるセバスチャン。それを防ぐためにデュエリストとして立ち上がらなければならない運命をそこで聞く。


 封印された“オーディン”のイラストは、今までハラルドが使ってきたものとは違う。ただ、眠るように目を閉じ(いや、本当に眠っているのかもしれない)、暗雲の下静かに何かを待っているようだ。


「私は自分の運命に従い、世界を巡るデュエル巡礼の旅に出た。」



 砂漠を歩く。全身を火傷しないようにローブを被るが、デュエルディスクはそのまま付ける。重いだろうし、熱が籠もって熱いとは思うんだが・・・。これがデュエル巡礼・・。


「私はその旅で知った。この目で、この身で、この世界に何が起きているのかを―――。世界に渦巻く人々の苦悩、そこに生きる人間の無力さ、私は自分を磨き、真実を見る眼を持った。」




 数年の月日を経った一瞬でまとめ、そして気がつけば涙する執事の横で何かにとりつかれたように彼はその力をものにした。




「私は共に戦ってくれる仲間を見つけた。そして、神々の信頼を勝ち得た。それは何もかも、このWRGPで真の敵と戦うためだ!遊星、私の宿命を君たちに邪魔される訳にはいかない!」


「三極神は、1体でも強力な力を発揮する。そして3体の神が並んだ時、神々は互いの能力を補い、さらなる力を発揮する!もはや君たちの持つ力と、我々の持つ力は歴然としている!!サレンダーしろ、それが君自身のためだ。三極神の攻撃を受ければ、君も無事では済まない!」



 云っている事はもっとも。正論であり、反論の余地は無い。




「確かに、神を従えるお前たちは―――。オレ達より強力なチームかもしれない。だが、オレはこのWRGPでやらねばならない事がある!」


「やらねばならない事・・・。」



 世界を守る。運命。宿命。神。



「お前は言った―――」



“そもそもゼロリバースを招いたのは君の父親である不動博士だ、その血を受け継ぐ君には破滅の運命が待ちわびているのかもしれん”



「お前の言う事は、オレは正直心のどこかで認めたくなかった。だが、父のあの言葉―――」



“遊星、アレを近づけてはならない”











破滅。



 2人の頭上に浮かび上がる。いや、はっきりとそこに君臨する、一つの脅威。



「オレの父の意識は、おそらくあの中に生きている。」


「不動博士が!?」



「確かにオレは、この街の破滅と共に生まれた。お前の言う通り、オレの背負った破滅の運命はまだ終わってはいないのかもしれない。もし、オレの運命と言うモノがあの物体を引き寄せているのだとしたら―――。」

「あれを止める事こそが、オレに止められた宿命なんだ!!お前がイリヤステルと戦う運命なら、それはオレも同じだ。自らの手でこの宿命に打ち勝つために!イリヤステルと決着を付け、このネオ童実野シティを守る!!そのためなら、オレは命を捧げる!それがオレの覚悟だ!」


「遊星―――。」


 街で生まれた。街を見て育った。街で戦った。街を守った。街で遊んだ。街で出会った。街で――――――



「だからオレは諦めない!自分の力が尽きる、最後の瞬間まで!!」








 この街にいきなりやってきた、イリヤステルに。三極神に。好きにはさせない。それがこの街を、世界を、救う一つの絆。5つの証。


「「「「!?」」」」


「今のは・・・」


 海を滑るように走る4つの赤い柱。ここに再び1つをまとめ上げる。


「あれは、赤き竜の痣!?」



「星界の三極神、その攻撃を防ぐには―――」



 デッキトップが光り出す。


「行くぞ!オレのターン!!」


不動遊星LP4000・SPC5
ハラルドLP4000・SPC5


●「手札から《Sp−エンジェル・バトン》を発動!」


《Sp−エンジェル・バトン》
スピードスペル
自分用スピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができる。
デッキからカードを2枚ドローし、その後に手札1枚を墓地へ送る。



「このカードは、自分のスピードカウンターが2つ以上ある時、デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地へ送る。→《ボルト・ヘッジホック》」


●「そしてオレは、《デブリ・ドラゴン》を召喚!!」



《デブリ・ドラゴン》
☆4/風属性/ドラゴン族・チューナー/ATK1000/DEF2000
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する攻撃力500以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
このカードをシンクロ素材とする場合、ドラゴン族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。また、他のシンクロ素材モンスターはレベル4以外のモンスターでなければならない。


「チューナーモンスター、シンクロ召喚か。」


「《デブリ・ドラゴン》の召喚に成功した時、墓地から攻撃力500以下のモンスターを特殊召喚できる!」


●「《クラスター・ペンデュラム》を特殊召喚!」


《クラスター・ペンデュラム》
☆1/?属性/?族/ATK????/DEF 100
このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスターと同じ数だけ「ペンデュラムトークン」(?族・?属性・星1・攻????/守 0)を自分フィールド上に特殊召喚する。このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする。
(テキスト未確定)



「さらに、墓地の《ボルト・ヘッジホック》は自分フィールドにチューナーがいる時、墓地から特殊召喚できる!!」



《ボルト・ヘッジホック》
☆2/地属性/機械族/ATK 800/DEF 800
自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。





●「そして、《ドッペル・ウォリアー》を墓地からモンスターが特殊召喚された時、手札から特殊召喚できる!!」



《ドッペル・ウォリアー》
☆2/闇属性/戦士族/ATK800/DEF800
自分の墓地からモンスターが特殊召喚された時、手札のこのカードを特殊召喚する事ができる。このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた時、自分フィールド上に「ドッペル・トークン」(戦士族・闇・星1攻400/守400)1体を攻撃表示で特殊召喚する。



レベル2《ドッペル・ウォリアー》と

レベル2《ボルト・ヘッジホック》に

レベル4《デブリ・ドラゴン》をチューニング!!!


「集いし星が新たに輝く星となる。光差す道と成れ!シンクロ召喚、飛翔せよ《スターダスト・ドラゴン》!!!」



《スターダスト・ドラゴン》
☆8/風属性/ドラゴン族・シンクロ
/ATK2500/DEF2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。



「《スターダスト・ドラゴン》!?だが、その攻撃力では我らが神に立ち向かう事はできない!」



●「《ドッペル・ウォリアー》の効果発動!シンクロ素材となった時、自分フィールドに「ドッペル・トークン」1体を特殊召喚する!」


「ドッペル・トークン」
☆1/闇属性/戦士族/ATK 400/DEF 400




●「さらに手札から《Sp−オーバー・チューン》を発動!!」


《Sp−オーバー・チューン》
スピードスペル
自分用スピードカウンターが3つ以上ある場合に発動する事ができる。自分フィールド上存在するモンスター1体をリリースし、そのモンスターと同じレベルのチューナー1体を手札から特殊召喚する。


「このカードは自分のスピードカウンターが3つ以上ある時、自分フィールドのモンスターをリリースし、そのモンスターと同じレベルのチューナーモンスターを手札から特殊召喚する!!」



「さらなるチューナーだと!?」





●「オレはレベル1の「ドッペル・トークン」をリリース、《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》を特殊召喚!!!」


《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》
☆1/光属性/ドラゴン族・チューナー/ATK 0/DEF 0
このカードをシンクロ素材とする場合、「セイヴァー」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。




レベル8の《スターダスト・ドラゴン》と

レベル1の《クラスター・ペンデュラム》に

レベル1の《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》をチューニング!!!



「集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す!光射す道となれ!シンクロ召喚、光来せよ、《セイヴァー・スター・ドラゴン》!!」








《セイヴァー・スター・ドラゴン》
☆10/風属性/ドラゴン族・シンクロ/ATK3800/DEF3000
「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」+「スターダスト・ドラゴン」
+チューナー以外のモンスター1体
相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし、相手フィールド上のカードを全て破壊する。
1ターンに1度、エンドフェイズ時まで相手の表側表示モンスター1体の効果を無効化できる。
また、無効化したモンスターに記された効果をこのカードの効果として1度だけ発動できる。
エンドフェイズ時にこのカードをエクストラデッキに戻し、自分の墓地に存在する「スターダスト・ドラゴン」1体を特殊召喚する。






「これは!?」


「赤き竜の力、《セイヴァー・スター・ドラゴン》!?」



「なんだこりゃ!?」


「オレたちのデータには無いカード・・・。」


「このモンスターは・・・。」


 その瞳に写る力は、赤く轟く。


「このモンスターこそが、赤き竜の化身か!?―――だが。」



 お互いのモンスターの攻撃を封じる《モンスター・チェーン》により、《セイヴァー・スター・ドラゴン》もロックされてしまう。



「あぁ・・・。せっかく攻撃力3800の“セイヴァー・スター”を呼び出したのに・・・。」


「《モンスター・チェーン》の効果が切れねぇと、遊星から攻撃ができねぇ。」


●「《クラスター・ペンデュラム》がシンクロ素材になった事により、オレはカードを1枚ドロー!」



●「オレはこのカードに逆転を賭ける!オレはカードを1枚のカードを伏せる!」



●「さらに永続罠発動!《ステイ・フォース》!!」


《ステイ・フォース》
永続罠
自分が1000ライフポイントを払う事で、このターン自分フィールド上に存在するモンスター1体の「エンドフェイズ時にフィールド上から離れる効果」を無効にする事ができる。


「自分のターンのエンドフェイズにライフを1000払う事で《セイヴァー・スター・ドラゴン》がフィールドを離れる効果を無効にする!」


遊星LP4000→3000


「タ−ンエンドだ。」



 怒濤の展開。それもつかの間、



「不動遊星、何か仕掛ける気か。」

「だぁが無駄だね。ハラルドの“オーディン”は全知全能。どんな企みもその全てがさらけ出される。」



「私のターン!」


不動遊星LP3000・SPC6
ハラルドLP4000・SPC6


「遊星、我が神“オーディン”の攻撃力は4000。《セイヴァー・スター・ドラゴン》は攻撃力3800。このピンチをそのモンスター1体に託すと言うのなら、それこそが君の策略と言う事になる。だが、“オーディン”の前に小細工は効かない!!」


○「罠発動!《オーディンの眼》」



《オーディンの眼》
通常罠
フィールド上に幻獣神族モンスターが表側表示で存在する限り、このカードの効果は無効化されない。自分フィールド上に表側表示で存在する幻獣神族モンスターの効果を無効にし、相手手札の全てのカード、または相手フィールド上にセットされているカード1枚を選択して確認する事ができる。



「遊星、残念だが“セイヴァー・スター”でこのカードの効果を無効にする事はできないぞ!」


「何!?」


「フィールドに神がいる時、相手は《オーディンの眼》の効果を無効にはできない。そしてこのカードは、1ターンに1度、神々の効果を無効にする代わりに相手フィールドにある伏せカード1枚か、相手の手札を確認できる!私が選ぶのは・・・その伏せカードだ!!」


 見透かされる。神の眼に。その戦術を。救世を。





「そうか、そういう事か。その伏せカードは《ウェーブ・リバウンド》!」



「《ウェーブ・リバウンド》はこのターン、シンクロモンスターが墓地から特殊召喚されるのを無効にし、その攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与えるカード。そしてフィールドには《セイヴァー・スター・ドラゴン》。」



「もし私が“オーディン”の力で《モンスター・チェーン》の効果を無効にしていたなら」



 その“オーディン”の効果を“セイヴァー・スター”は無効にし、相手フィールドを全て破壊。


 そしてエンドフェイズに蘇生された神々に対して《ウェーブ・リバウンド》を使えば、相手ライフに4000+3500+3300のダメージを与える事になる。



「これが君の狙っていたコンボだ。」



 妙に生々しい現実味のある回想の後、ハラルドは尚も続ける。


「“オーディン”の効果を発動していたら、その瞬間私の敗北が決定していた訳だ。これだけ恐ろしい手を考えているとはね、遊星。―――だが、私には通用しない!!!」


「(くっ、オレの狙いは全て読まれた―――!?)」



「この絶望的な状況で、本気で勝利を狙っていたのか。不動遊星。」


「三極神を相手にここまで闘志を燃やしてくるとは面白い。神々との戦いは、常に知恵と勇気の限界に挑むモノで無くてはならない。遊星、君はそれに相応しい相手だ。」


「我々の神々と、君たちの赤き竜。決着を付けよう!!!」


○「私は、カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」



《モンスター・チェーン》残り1ターン




『なぁんとここでまさかのにらみ合い!?両者全く手が出せなくなったぁ!どうやらこのデュエル、一瞬の駆け引きで勝負が決するのかぁ!!』



「くっ、今の遊星のコンボが決まっていれば・・・」


「ハラルドとか云うDホイーラー、あれだけ優位な状況で遊星の逆転の罠を察知するとは・・・。恐るべき、危機回避能力。」


「《セイヴァー・スター・ドラゴン》を維持できるのは、遊星のターンで後3回・・・。」


「でも《モンスター・チェーン》の効果は次の遊星のターンで切れるわ・・・。そうすれば、遊星にも反撃のチャンスが訪れる。」


「もうすぐ遊星とハラルドの駆け引きは、最終段階を迎える――。その時が勝負だ・・・。」



「オレのターン!!!」


不動遊星LP3000・SPC7
ハラルドLP4000・SPC7


●「オレは《スピード・ワールド2》の効果を使い、スピードカウンターを7つ取り除く事でさらにカードを1枚ドロー!!」





遊星SPC7→0



●「そして永続罠《ステイ・フォース》の効果、1000ポイントのライフを払い、《セイヴァー・スター・ドラゴン》がフィールドから離れる効果を無効にする!」


●「オレはターンエンドだ」



こんな遊星見たことない。これぞ窮地。ライフは既に半分。もし相手が「Sp」をため込んでいれば、そのバーン効果だけでもライフが尽きる可能性もある。


「私のターン!」


不動遊星LP2000・SPC1
ハラルドLP4000・SPC8


「遊星、決戦の準備は整ったのか?君は《モンスター・チェーン》の効果が切れた瞬間攻撃を仕掛けるつもりだろうが、そうはいかない。神々の戦いは、常にプレイヤーの思惑の先を行く。その戦いに祝福されるのは、運命により選ばれたデュエリストのみ!!」






「私はこのターン、自らの運命を賭ける!!」



○「《極神聖帝オーディン》の効果を発動!!」


「“インフルエンス・オブ・ルーン”!!!」


「何!?」


「なぜ、ここで神の効果を――!?」


「遊星のコンボを読み切ったんじゃねぇのか――!?」




○「“オーディン”がいる時、神への魔法・罠を無効にする!!」


●「オレは《セイヴァー・スター・ドラゴン》の効果を発動!!相手が魔法・罠・モンスター効果を発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし、相手フィールドのカードを全て破壊する!!」


「“スターダスト・フォース”!!!」





 これにより、全ての神が粉塵と化し消滅。もちろん、ハラルドの場はガラ空きになり、エンドフェイズに蘇生される神には《ウェーブ・リバウンド》が待っているが・・・。



○「私はカードを1枚伏せてターンエンド。そしてこのエンドフェイズに神々は蘇える!!!」


「復活せよ!“トール”!“ロキ”!“オーディン”!!」


 海を割り、空間を裂き、天を闊歩する。強大なる力。



●「この瞬間、罠カード《ウェーブ・リバウンド》発動!」



《ウェーブ・リバウンド》
通常罠
このターン「シンクロモンスターが墓地から特殊召喚する効果」を無効にし、そのシンクロモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。




『なんという事だぁー!これで神は全滅!そしてチームラグナロク、ハラルドは神3体の攻撃力分のダメージを受け、チーム5D‘sの逆転勝利だああぁぁ!!!』



「そうだ、それでいい遊星。君はそうするしかない!神の前に全ての戦略をさらけ出せ!!」


「何を考えている!!?」


○「私は墓地からの罠を発動!!!」


「墓地からの罠!?」



「《ギャラルホルン》は墓地にあってこそ効果を発揮するカードだ!」



《ギャラルホルン》
永続罠
幻獣神族モンスターが特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在するこのカードを魔法・罠カードゾーンに表側表示で戻して発動する。このターン、幻獣神族モンスターの特殊召喚は無効化されない。発動後3回目の自分のエンドフェイズ時に自分フィールド上に存在する全てのモンスターとこのカードをゲームから除外し、その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。






「アースガルドの番人、ヘルムダンがギャラルホルンを吹き鳴らす時、それは最終戦争ラグナロクの到来。遊星、もうすぐデュエルは終焉だ、この罠が君を葬る!!!」






Close to you――――

















「《ギャラルホルン》は神の復活を阻む効果を無効にし、私のターンで3度目のエンドフェイズに自分のフィールドのモンスターを全て除外し、その攻撃力の合計のダメージを与える。」


「なんだと!?」


「毎ターンのエンドフェイズに神々は必ずフィールドにいる。このカードはまさに神が使う最終兵器!」




次回、「ギャラルホルン!終焉へのカウントダウン」







 なぜ遙か古より封印されていた神にこんなにサポートカードが豊富なのかが気になるんだけどなぁ。



 《ギャラルホルン》はOCG的にはルールに沿ってないので、修正必須。ていうか強すぎでしょ。これはww




 次回は原作画!おかげでハラルドが悪顔にw



 ライディングデュエル・スタンバイ☆



☆コメント☆
[アブ] 02-11 02:29 削除
イリヤステルになってますよ

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