08/26の日記

15:47
第124話 「傷つけられたプライド」(アニメ:遊戯王5D's)
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「見せて貰おうか!貴様がプライドを賭けたカードの効果を!」








 治安維持局。



「よ、ふぉ!は!」


 家族を守るためにイリヤステルと戦うとか言っていた治安維持局長官は仕事そっちのけでゲームをしていた。

 一応この街では最高権力者なのだが、そんな長官室にイェーガーを尋ねてジャックがズカズカと入ってくる。未だに顔パス程度は効くらしい。まぁ狭霧さんの手回しだと思うが。


「イェーガー!ヤツの行っている事は本当なのか!?」


「ヤツ・・・?」


「チームラグナロクのドラガンだ。ヤツを俺の噛ませ犬につかったのは本当なのかと聞いているんだ―――」


「噛ませ犬・・・?」


 唐突に大昔の事を言われいまいちピンときてなかったようだが、思い当たる節を思い出したようで突如ドキリとしだした。


「さっ、さぁ!?何の事だが私にはさっぱり!?」

「やはり本当なのかァ!!?」

「ひぃぃぃぃぃ!!」

 しかし、ポーカーフェイスには到底向かない人なので即バレる。


「なぜだ!なぜそんなことを・・・」

「ワタシには何をオッシャッテいるのか皆目検討ガ・・・」

「そうか・・・覚えていないのか・・・ならば!!」

「今この場で思い出させてやる!」


 OP前から物騒に“胸ぐら掴んでバトルフェイズ”に突入しようとしたのでさすがにピエロも白状。

「は・・・話しマス!話しますから命ダケは!!」


 ジャックは冗談と云う事を知らないので手加減も無しに殴りかかってくるかもしれないのは、さすがにピエロもよく知っているようだ。

「ご存知の通り、あの頃ゴドウィン長官には必要だったのです。自分の意のままに動く、デュエル界のカリスマデュエリスト。決して負ける事のない、キングの存在が・・・。」





「―――っ」





「(お前、本当に自分の力だけでキングなんて称号を手に入れられたと思っていたのか?)」








「モチロン、ワタシは反対しましたとも!そんな事をしなくトモジャックなら勝てるあんなヤツに負ける・・・ハズが無い・・と・・・。」


 とここで“胸ぐら掴んでバトルフェイズ”は終了。沸点で暴走するかと思いきや、ジャックはゆっくりピエロを下ろし、そのまま一言も口を開かずに長官室を出て行ってしまった。


「はっ、殺されるかと思った・・・。」







「まさか、ドラガンがゴドウィンに頼まれてワザと負けてたなんて・・・」


 ところ変わっていつもの蟹ハウスことポッポタイム。

ドラガンの口から聞かされたジャックの八百長デュエルに困惑するチーム5D's。


「エキシビションでドラガンの顔を見た時から何かあるとは思ってたけど、ショックだろうなジャックのヤツ。八百長で勝ってたなんて。」


 珍しく同情するクロウ。ところでハラルドのルーンの瞳とかフィンブルの冬とかはどうなった?

「ジャックは関係無いよ!知らなかったんだから!ねぇ遊星?」

「あぁ」


 龍亜がそういうものの、遊星は難しい顔をしていた。


「みんな!良いもの借りてきたよ!」

「それは?」





 そんな空気をかき消すようにブルーノ登場。その手にもっていた“良いもの”とはいつぞやの黒歴史総集編『LORD・OF・THE・KING』。あの試写会からついにブルーレイ化していた栄光の映画にドラガンとのデュエルも収録されているとの事で早速見てみる事に。


 ちゃんとした映画かと思ったらただのドキュメンタリーだったのか。













第124話「傷つけられたプライド」




 いつぞやの借金取り踏み倒し事件でのあの橋を彷彿させる場所で黄昏るジャック。あの時は自分の頭よりでかいの(×石○岩)を片手で川に投げてたイメージが強くて・・・。



「(決してジャックに勝たない事。それさえ守れば金が手に入り、父親を救える。)」


 たかがカードゲームのプライドと父親の命の天秤に揺れたドラガン。きっちり父親は助かったんだからそれでジャックを恨むのは筋違いでは?まぁ、ドラガンとジャックは似たところがあるので、そういうきっかけはあるものの、そんな事以前に色々反発しあってもしょうがない気がするけどね。


今回はカーリーが下で秋刀魚を焼いてくれなかった。きっと5D'sでも水揚げ高が低くて値段が高騰してるんだろうな。


 前回のドラガンのまんまの回想をそのまま流す「LORD・OF・THE・KING」。しかも気になるその後はまるまるカットされているという編集。なんの参考にもならない。


「ドラガンは《極星獣 ガルム》がやられた後も特に反撃しなかったみたいね。」

「て、事はドラガンが言ってたヤツのプライドを賭けたカードってのは・・・」

「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が攻撃を仕掛けた時に発動しなかったあの伏せカード。」


「どんなカードだったのかしら。」


 みんながドラガンのカードを考えている所にジャックが帰宅。一気に場の空気が重くなる中、テーブルの上にあった自分の映画のパッケージを見つけてしまう。

「それは?」

「あ、いや。ちょっと昔の映画でも見ようかと思ってね―――」


 慌ててごまかすブルーノだったが、さすがに気づかないジャックではなかった。

「ま、まぁ気にする事ないよジャック。だってジャックは知らなかったんだしさ!それに、あいつだって結局お金が欲しかったんだろ。」

 しかし、これが禁句だったのか。お金の話をするとどうもこの人はいけない。

「お前に金の無い者の何がわかる!!」

 確かにトップス育ちの龍亜はお金に不自由した事は無いだろうし、反対にニート一直線のジャックはドラガンの気持ちが痛いほど伝わるらしい。


「ヤツがどれほどの想いでイェーガーの申し出を受けたのか、デュエリストとしてのプライドを捨てざるを得なかったのか!?」


 金、プライド。ドラガンとジャックはそれに翻弄され、一人は金のために。そして、もう一人はプライドのために戦った。

 だがそれも仕組まれたデュエル。八百長が入ったデュエルの何が楽しいか。反撃できるのにしなかった。スターダストを蘇生し忘れた、トラゴエディアを出し忘れた。


「ジャック!!」

「お前にわかるのか!!?」


 怒鳴るだけ怒鳴るとジャックはズカズカと下へ降りていってしまった。こかい作画なのになんという緊張感。こかいさんはもっとほのぼのした絵がいいんだけどなぁ。






「遊星か・・・。」

 深夜。寝静まった蟹ハウスで、座り込んで動かないジャック。そこに階段を上って来る遊星。


「さっきは済まなかった。ついつい声を荒げてしまい、龍亜には謝っておいてくれ。」


 未だかつてない落ち込みようのジャック。物静かに語るその様は今まで僕らが知っているジャック・アトラスとは明らかに違った。


「気にするな。龍亜だってわかってるさ。」

「オレは、自分が情けない。キングだキングだとデュエル界の頂点に立った気でいながら、ゴドウィンに踊らされていただけだった。」

「ジャック・・・」


 今、一部の視聴者が凄い事になっている気がするがまぁ気にしない。


「そんなに自分を追い詰めるな。ジャックは純粋に強さを求めていただけだ」


「・・・だが。現にドラガンはゴドウィンに頼まれて・・・。そんなヤツに勝って、いい気になっていた自分を。オレのデュエリストとしてのプライドが許さないのだ・・・」








「だったら、明日のデュエルで証明すればいい―――。ドラガンとジャック。果たしてどちらが本当の勝者だったのかを・・・。決闘者のプライドに賭けて。」



 挑発するかのように遊星はジャックに云う。その気持ちを組んでかジャックも表情を変え、いつものしかめっ面に戻っていた。


「ふん!真の勝者は―――当然このオレだ。」

















「どうか!ジャックが勝ちますように!!」



 というわけで事実上WRGPの決勝。VSチームラグナロク戦が今始まる。


「まさか準決勝の相手が因縁のドラガンとは・・・。なんたる運命の皮肉。もしジャックが負けるような事があればそれこそ腹いせに何をされるやら・・・」


 星界の三極神VS赤鬼柳。トール、ロキ、オーディンとレモン、黒烏龍茶、スタダ。

「必ず勝つのです!チーム5D's。ジャック・アトラス!」




―――かつて、キングと呼ばれし男よ。―――












「とうとう来たな、この時が。」

「ブレイブ、ハラルド。あぁ、二人には感謝している―――。

―――ブレイブ、お前のおかげで俺はかつてのファイティングスピリットを思い出し、――


―――あの時ハラルドが来てくれなければ、恐らく俺は今もあの雪山で一人自分の殻に閉じこもっていただろう―――。」


「お前の気持ちはわかってるよ。今はヤツを倒す事だけを考えて全力で戦ってきな。」

「それが私たち、チームラグナロクのためでもある。」






『ファーストホイーラーのジャックとドラガンがスタートラインについたぁぁ!まもなく試合開始だぁぁーー!』


『ジャックー!』
『アトラス様―!』

ちゃっかり来てるいつもの応援ガールズと今はジャックを信じて待機する遊星たち。


「いくぞ!ジャック・アトラス!今度こそ貴様を倒してやる!!」

「かかってくるがいい!!貴様などに負けるジャック・アトラスではない!!」



「(必ず取り戻して見せる――。オレの、傷つけられたプライドを!)」


『ライディングデュエル、アクセラレーション!!』


 それでも突き動かすのは王者のプライド。


「これが貴様がこのデュエルに賭ける想いか!?だが負けはせん!!」


「この1年でオレたちが造り上げたマシンに勝てると思うな!!」



ドラガンから先攻をとった事により、バイス→リゾネ→レモン→カウンター。という負けフラグは消えた。というか、因縁てのはそんなものじゃなかった。


「「デュエル!!」」






「なんだ、このカードは・・・。」

「あの時と・・・同じ手札。」

「まさか・・・こんな事が・・・。」


 運命の悪戯か。赤鬼柳とルーンの瞳の因縁でもあるもんだから、2つの力がこの運命に決着を着けろと言っているのかもしれないな。


 全く同じ二人の手札。それが何を意味しているのか。その場の人間には今はわからない。


「(単なる偶然か。それとも運命は、オレたちにあの時の再現をしているのか・・・?)」


「オレのターン!!」


 ドローしたのは《トップ・ランナー》。巷で噂の残像チューナー。


「(やはり同じカード。傷つけられたプライドを取り戻すにはヤツの伏せカードを破り、あの時のデュエルに勝利するしか無いと云う事か。)」


●「オレは《トップ・ランナー》を召喚!!」


《トップ・ランナー》
☆4/風/機械族・チューナー/
ATK 1100/DEF 800
自分フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードは通常召喚できない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターの攻撃力は600ポイントアップする。


「《トップ・ランナー》!?あの時と同じ?」


 これはここでドラガンも相手の手札があの時と同じである事に気づく。


●「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」


「さぁ来いドラガン!これがオレたちの宿命!あの時のデュエルで決着を着ける事がな!」




「勝負だジャック・アトラス!俺のターン!」


ジャックLP4000・SPC1
ドラガンLP4000・SPC1


○「俺は《極星獣 ガルム》を召喚!」


《極星獣ガルム》
☆4/闇/獣族/ATK 800/DEF ???
(テキスト不明)


 クロウたちもあの時と全く同じ手札なのに気づいたようだ。まぁ、遊戯王じゃ時々起こるもんだ。全く同じってのはアレだけど。



○「そして俺は・・・カードを1枚伏せてターンエンド!」


「来たな。オレのターン!!」



ジャックLP4000・SPC2
ドラガンLP4000・SPC2



●「オレは《パワー・ブレイカー》を召喚!」


《パワー・ブレイカー》
☆4/地属性/戦士族/
ATK1900/DEF 0
このカードが相手の攻撃またはカードの効果で破壊された時、相手フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カード1枚を破壊する。このカードは攻撃したら守備表示になる。



『さらにレベル4の《パワー・ブレイカー》にレベル4の《トップ・ランナー》をチューニング!』




『――王者の鼓動、今ここに列を成す!天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!我が魂、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》!!』







《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
☆8/闇属性/ドラゴン族・シンクロ/
ATK3000/DEF2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが相手フィールド上に存在する守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算後相手フィールド上に存在する守備表示モンスターを全て破壊する。
このカードが自分のエンドフェイズ時に表側表示で存在する場合、このターン攻撃宣言をしていない自分フィールド上のこのカード以外のモンスターを全て破壊する。


「間違いない。」

「ジャックとドラガンはあの時と同じデュエルを戦っている。」

「同じデュエル?」

「て事はさっきの伏せカードも・・・。」

「運命も粋な事をする。」


 にやりと笑うハラルド。遊星たちと違って、こっちはよほど自信があるようだ。


「さぁ来いドラガン!オレは逃げも隠れもせん、お前のその伏せカードでこのオレを倒してみろ!!」


●「行くぞドラガン!オレは《レッド・デーモンズ・ドラゴン》で《極星獣ガルム》を攻撃!」




『アブソリュート・パワーフォース!!』



○「罠発動!《極星宝ブリージンガ・メン》!!」


「来た!」

「あれが因縁のカード。」


「見せて貰おうか!貴様がプライドを賭けたカードの効果を!」


《極星宝ブリージンガ・メン》
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力を、このターンのエンドフェイズまでフィールド上に存在するモンスター1体の元々の攻撃力と同じ数値にする。この効果によって攻撃力が変化した自分フィールド上のモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


○「自分フィールドに存在するモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまでフィールドに存在するモンスター1体の元々の攻撃力と同じにする!オレは《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を選択!」





《極星獣ガルム》
ATK800→3000



「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が2体いるみたいだ・・・。」


 どっかのゴーストは3体ぐらい出してたけどね。というかこれこそ、ボマーさんの紅蓮の悪魔フラグかww


○「さらにこの効果でパワーアップした“ガルム”が相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」


「何!?」


「という事は・・・このバトルで《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がやられたら、ジャックが受けるダメージは3000ポイント!?」


「これがドラガンの伏せカードだったのか。」




「面白い!相手になってやる。行くぞドラガン、ここから先はオレたちのプライドを賭けた真の戦い!!」


 そういうとジャックは先ほど伏せたカードを展開。


●「カウンター罠発動!《反応召喚》!」


《反応召喚(リアクション・サモン)》
カウンター罠
相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力が変化した時、発動する事ができる。自分の墓地に存在するレベル4以下のモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。


●「相手フィールドに存在するモンスターの攻撃力が変化した時、墓地に存在するレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する!オレは《トップ・ランナー》を特殊召喚!!」


「さらに《トップ・ランナー》の効果で自分フィールドに存在するシンクロモンスター1体の攻撃力は600ポイントアップする!」


《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
ATK3000→3600



「攻撃力3600!?」

「よし相手の攻撃力を上回ったぞ!」


●「いけ!《レッド・デーモンズ・ドラゴン》!」



『アブソリュート・パワーフォース!!』






《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
ATK3600


×
ATK3000
《極星獣ガルム》


「ぐぅ―――」


ドラガンLP4000→3400


「やった!ドラガンの罠カードを破ったぞ!」



「これであの時の勝負は着いた!わかったか、貴様にこのオレを倒す事はできんと云う事が!」


 だがそんなジャックの言葉を不敵な笑みで流すドラガン。


「甘いな、ジャック・アトラス。“ガルム”が破壊される事など先刻承知。今の罠はただの始まりに過ぎない!」


「何!?」


○「このカードは自分フィールドに存在するモンスター1体が戦闘で破壊された時、手札から特殊召喚できる!《極星獣タングニョースト》を守備表示で特殊召喚!」


《極星獣タングニョースト》
☆3/光/獣族/ATK 800/DEF1100
自分フィールド上に存在するモンスターが戦闘で破壊された時、手札のこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。また、このカードの表示形式が守備表示から攻撃表示に変わった時、自分のデッキから「極星獣タングリスニ」1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。


「来いジャック・アトラス。本当の勝負はこれからだ!」



「あの罠が切り札じゃなかったのか。」


「神を呼ぶつもりだな。」

「ジャック・アトラスめ、まんまとドラガンの戦略にかかったようだな。」

「(神の本当の恐ろしさを知るがいい。)」




●「オレは《トップ・ランナー》で《極星獣タングニョースト》を攻撃!」



《トップ・ランナー》
ATK1100



DEF1100
《極星獣タングニョースト》




 この人の残像を立案した人は神だと思う。後なんか金メダルぶら下げてるんですけど。



 攻撃しない子はいらないレモンのそばにいるために、《トップ・ランナー》さんも必死で攻撃。ちょうど守備力1100でよかったね。


●「オレはカードを1枚伏せてターンエンド!」


「俺のターン!!」


ジャックLP4000・SPC3
ドラガンLP3400・SPC3


○「俺は《極星獣タングニョースト》を守備表示あら攻撃表示に変更!」


「このカードは守備表示から攻撃表示になった時、デッキから《極星獣タングリスニ》1体を特殊召喚できる!現れよ、《極星獣タングリスニ》!!」


《極星獣タングリスニ》
☆3/光属性/獣族/ATK1200/DEF ???
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが破壊された場合、自分フィールド上に「極星獣トークン(☆3・光属性・獣族・攻0・守0)」を2体特殊召喚する。


○「さらに、このカードは相手フィールドにシンクロモンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる!チューナーモンスター、《極星獣グルファクシ》を特殊召喚!」


《極星獣グルファクシ》
☆4/光属性/獣族・チューナー/ATK1600/DEF????
相手フィールド上にシンクロモンスターが存在する時のみ、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。


「チューナーモンスター!?」

「まさか。」

「《極神皇トール》を召喚する気か!?」


「そうか、あの罠カードはわざとジャックに“ガルム”を破壊させて、神を呼び出すこの状況を作るためのものだったのか。」



「行くぞ!ジャック・アトラス!」


『俺はレベル3の“タングリスニ”とレベル3の“タングニョースト”にレベル4の“グルファクシ”をチューニング!!』


「――星界の扉が開く時 古の戦神がその魔槌を振り上げん 大地を揺るがす轟く雷鳴と共に現れよ!」


 ヤギが歯軋りしてたぞw


「シンクロ召喚!!降臨せよ、《極神皇トール》!!」






《極神皇トール》
☆10/神属性/幻神獣族・シンクロ/ATK3500/DEF2800
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の効果を無効にし、その効果をこのカードの効果として使用することができる。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功したとき、相手ライフに800ポイントダメージを与える。



空からやってきたマッチョなおじさん。MCも大興奮ではしゃぐ中、観客もなぜか神のカードに歓喜してる様。チーム太陽戦でも泣かなかったくせに、そんなに神が凄いのか。


「来たか、《極神皇トール》。」


「とうとう出たか、星界の三極神。だが、《極神皇トール》の攻撃力は3500。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の攻撃力は、《トップ・ランナー》の効果で3600。《極神皇トール》に《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を倒す事はできん!」


 しかし、ジャックの脅しに怯まずにルーンの瞳を輝かせ、ドラガンが叫ぶ。


「まだわかっていないようだな、神の力を!《極神皇トール》のモンスター効果発動!」







○「1ターンに1度、相手モンスター1体のモンスター効果を無効にし、その効果を使用できる!」

「何!?」

○「俺は《トップ・ランナー》の効果を無効にし、その効果を使用して《極神皇トール》の攻撃力を600ポイントアップする!!」


『エフェクト・アブソーバー!!!』


《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
ATK3600→3000

《極神皇トール》
ATK3500→4100


「攻撃力4100!?」

「ジャックはドラガンが《極神皇トール》を召喚する事を読んで《トップ・ランナー》を残してたんだろうが、それが命取りになった。」

「ドラガンは完全にジャックの戦略を見抜いている。」


 にやりと笑うハラルド。全ては、最初からここまで来るためのやりとりでしかなかったと。


「罠カード“ブリージンガ・メン”を発動した時から、こうなる事は決まっていたのだ。神の力を思い知るがいい!」



○「《極神皇トール》で《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を攻撃!!」


『サンダァァーーー!!!パイル!!!』






 うぉぉ、かっけぇ。


《極神皇トール》
ATK4100


×
ATK3000
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》



「ぐぅあああぁぁぁ!!!」


ジャックLP4000→2900



『NANAなななーんと!!ジャック・アトラスのエースモンスター、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が一撃で粉砕されてしまったーー!!』


「これが、神の力が宿るカード。《極神皇トール》。」



「ふ―――。見えたな。この勝負。」


「これが神の力!あの時置き去りにされた俺のプライドを、必ず取り戻す!!」


 因みにルーンの瞳パゥワーで、相手の手札を見透かすとかできないんですかね。











Close to you―――




「ジャック・アトラス。お前がいかなるシンクロモンスターを召喚しようとも、神の前では無力!その力にひれ伏すがいい!!」


「舐めてもらっては困る!見ろ、このオレの体から湧き上がる闘志、“荒ぶる魂”を!!これが、オレが手に入れた新境地!“バーニングソウル”!!!」


次回「魂の戦い!極神皇トール VS スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」




 ジャック沸騰。さり気に手札にいた光の新リゾネーターに期待☆







ライディングデュエル・アアァァクセラレーション!!!
(↑今週の迷言)





 
 

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