短・中編
□長門有希の告白 番外編〜キョン古〜
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お前、耳まで真っ赤だぞ。
「っ……くぅ」
いつも攻めのくせに絶対俺より敏感だと思う。……くそ、可愛い。
「お前、可愛いな……」
いつもの仕返しに耳元で囁いてやる。ああ、俺の気持ちが解ったか馬鹿者よ。
「ふあぅ……」
棒状のモノを持ち上げ、下に見えてきた袋をいたぶるように舐める。
「くっ……」
お、ここ弱いのか。新発見だ。あと声は我慢しなくていいぞ。
「もぅっ……」
ん?何か言ったか?
「立って、いられません……っ」
へなへなと崩れ落ちた。う、重いからのしかかるな。
その辺にあった小さな風呂用の椅子に座らせまた行為を開始する。
「んっ、はぁ……」
舌を尖らせるようにして裏側をなぞる。
「くぅ……んぁ」
さっきも言ったが声は我慢するな。お前もいつも言ってることだろ。
ぱくりとそれをくわえ込み、唾液を絡めていく。こんなのがついさっきまで俺の中に入っていたなんて信じられないほど太い。俺、だいじょうぶか?
「んぁぅ……」
やっぱり歯を食いしばってやがる。この野郎、どうすれば我慢しない?
自問自答の結果得られた答えは一つだった。
「ずるいっ……れす……ょ、ぅぁっ」
まぁなんというか、古泉の口に人差し指を入れただけなのだ。こいつは俺の指を噛むことなんて決してしない……と思ったわけだ。で、見事予想は的中した。
声を聴くためにしばらく直接的な刺激を与えずにやんわりと包み込むように舌を動かしてみる。
「うっ……ふあぁ……やっ……ぁぁ」
可愛い。こいつの喘ぎ声なんて貴重だぞ。録音でもしておけば良かった。
「あぅっ……もぅっ、イきますからっ……」
その声に応え、先走りの汁を音をたてて吸う。
「う、あぁぁぁぁっ!」
口腔内に白濁液を残しておき、ぼーっと脱力している古泉にキスをする。
「むぅ……っ」
絶句した後、
「けほっ、かほっ……あなた、何を考えているんです!」
怒られた。そりゃそうだ。俺がお前ならそうするさ。
きっ、と俺を睨む古泉。なんだその拗ねたような表情は。
「可愛い」
膨らました頬にキスを落とすとさらに拗ねた顔になった。
「あなたは僕を喜ばせたいのですか?」
ちゅ、と今度は唇にキスをする。一応断っておくが触れるだけのキスだ。
その後じゃれあうように古泉といちゃつき(いったい俺は何を言ってるんだろうね)、細かい後始末やらをして風呂から出た俺たちを有希が呆れるような目で見ていたのは言うまでもない。
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