徒然なるままに。
□夢
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ふわりと雪が舞い降りてきた。
無意識のうちに手で受け止めると、当たり前だがそれは解けてしまう。
残るのは幾らかの冷たさと、喪失感、それから寂しさだけだ。
そうなることはとっくに解っていたはずなのに、なぜか次々降ってくる結晶を受け止めることをやめられなかった。
……俺は、それを自分のものにしたかった。
そうすることで壊れてしまうと知っていたのに。
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