夜想曲ーa nocturneー

□*闇堕ち篇*
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由比達は、保健室の中にいた

綾沙の左腕の大怪我が淳輝の元に戻り、
和仁が治療に当たる
瑞穂と夏生がまだ眠りについたままでいて、
咲香も大量の怪我人を治療した事による体力的な疲労に耐えられず、そのまま倒れてしまった
今の状態では、起こるであろう大事件に
立ち向かえられないそれに気づいた為、
一時的に保健室に避難していた


未だに目を覚まさない瑞穂と夏生

二人の元へ向かう由比は
「早く、目を覚ませ!!」と、強く願う

すると

「うっ…」と…夏生が目を覚ました

和仁と淳輝も
一安心したように柔らかな表情を見せていた。

だか、瑞穂は一向に目を覚まさない


「綾沙の記憶操作は瑞穂にしか出来ない。」
と、呟く淳輝の左腕の大怪我は、
止めどなく血を溢れ出させていた。



「ねぇ…淳輝も一応『記憶操作適合者』だろ?」

由比の発言に(ドキッ)として、
淳輝は自分の左腕の大怪我に視線をおろした。
確かに、由比の言う通りだか…
この能力は今の淳輝の身体への負担が大きい。
淳輝はそれを知っていて使う事を拒んでいた

「使えない。使いたくない。」

淳輝はそう呟き、
左腕の大怪我に包帯を巻き始めながら…

「この能力は、使いこなせてない
そして使う度に自分の命を削るんだ…」
と、悲しく呟く
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