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□信じられぬことの愚かさ
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オマエは俺を
最後まで信じようとはしなかった
そして今オマエは泣き叫んでいる
自業自得だろ?目障りだ死ね


今更俺に助けを求めているオマエの姿が
愚かで哀れで俺は笑ってやることさえも
出来なかった






こういう場面で
手を差し延べてやることが
優しさだとするならきっと
俺は望んでそれを踏みにじる


上っ面なら善人だ
救ってやれよ
蓄積された憎悪で
好きなだけ恩を売れ


だが奴は自身が有能だと信じてやまなかったんだろ?
こうなった今悔やむ前に終わらせ方を考えるべきだね
それを出来ないオマエが人一倍醜くて耐えられない


潔く諦めろよ
それが自身に出来る
最期の自身への救いだろ




オマエを裁く
それは神じゃない


錆び付いたルーレットは回らない
最初からオマエの末路は決まっていた
そう言う人間は腐るほどいる
あてられた数字通り
それがオマエの本性だった
それまでのことだ
俺は涙を流せない




この道を選んだのはオマエ
俺の手を払ったのもオマエ
何を告げようとしてる
神は慈悲深く無い
俺には聞こえない


死だけは誰にでも訪れる
この世界で唯一平等なもの


いつか来るのなら悔やまないように生きる
それしか出来ることは無いんじゃないか?


期日を知る術も無いのだから







次は誰の番だ?

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