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□紅の揺り篭
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本当は何もわかってなんかいなかったみたいだ
演じきったつもりでいた俺をどうか笑ってくれ
悲しみしか綴れない哀れな存在の言葉に
今まで誰が耳を傾けたっていうんだ…?
奴らの手の平で俺は踊っている
壊れガラクタになるまで
いつか崩れ落ちる時まで
本当の意味で「朽ち果てる」まで
俺は自ら踊っているように踊らされ続けるんだろう
優しいだけの記憶ありがとう
いつかはこんな日が来るんじゃないかと思っていたよ
悲しいだけの記憶さようなら
いつかはこんな日が来るんじゃないかと思っていたよ
解けた手の本当の意味など誰に届くはずもなく
還るべき場所と知りたくなかったアスファルト
苦悩と苦痛
それだけ抱いて
眠りにつくのさ
夜明け
きっと明日の空は清々しく晴れていることだろう