-06-

□その感情
1ページ/1ページ

関係を煩わしく感じる自分の独り
これは孤独なんかじゃないみたいで
俺が拒み続けているだけだなんて




四方に作り上げた壁にもたれ
馬鹿げた独りよがりな詩を歌う
周りにしてみればただの迷惑で
作り笑いが様になってるような
悲しいアイツも嫌がっていたね




そんなものが意味するのは
なんにもならないただの空虚
問いに答えを返せない奴の
知ったかぶった相槌だけ溢れる






-人なんてホントは誰だって独りなんだよ-


そう言った奴がいた
その昔俺のすぐ隣で




みんな偽物だった
みんな偽者だった
悲しくもあった
今は悲しくない


何故だ?


それは俺も壊れてきてしまっているから
確実に錆び付いてきてしまっているから




その言葉
その感情
真実の無い世の中


この現実
この非情
姿形の無い神へと


祈りを捧げる子供達
それを眺める俺
苦い言葉も無い




吐き出せば
また濁る
この心へ


無意味な言葉をペンで走らせる

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ