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□その感情
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関係を煩わしく感じる自分の独り
これは孤独なんかじゃないみたいで
俺が拒み続けているだけだなんて
四方に作り上げた壁にもたれ
馬鹿げた独りよがりな詩を歌う
周りにしてみればただの迷惑で
作り笑いが様になってるような
悲しいアイツも嫌がっていたね
そんなものが意味するのは
なんにもならないただの空虚
問いに答えを返せない奴の
知ったかぶった相槌だけ溢れる
-人なんてホントは誰だって独りなんだよ-
そう言った奴がいた
その昔俺のすぐ隣で
みんな偽物だった
みんな偽者だった
悲しくもあった
今は悲しくない
何故だ?
それは俺も壊れてきてしまっているから
確実に錆び付いてきてしまっているから
その言葉
その感情
真実の無い世の中
この現実
この非情
姿形の無い神へと
祈りを捧げる子供達
それを眺める俺
苦い言葉も無い
吐き出せば
また濁る
この心へ
無意味な言葉をペンで走らせる