ＳＳ
□放課後の教室で
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「遅くなってすまない……」
「あ、おかえり」
なるべく彼女との時間を共有したい。
だから一緒に帰る日は、今日見たいに委員会が長引き、待たせてしまう事が度々。
「じゃあ、そろそろ……」
「あのね！……その、……」
躊躇っているのか、続きの言葉が出ない。
彼女は僕の裾を掴み、座った状態で立っている僕を見上げる。
「キス、して」
「――え……」
「お願い……」
そう言って口元を結び、目を瞑る。
これから彼女にキスをするというドキドキと、
誰かに見られてしまうかもしれないというドキドキで満たされる。
放課後の教室で
（こういうのも、たまになら……その、悪くない、な）