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「土方くん。俺の長年の夢を叶えてくれ」
非番の日。
恋人である銀時の自宅兼事務所にやってきた土方に、鼻息の荒い銀時が目を爛々に輝かせて詰め寄ってきた。
逃がさないように両手をがっちり掴んでいる。
「ずっとやって欲しかったんだ。今日ならガキ共がいないし。ね。土方くんにしかできねぇことだよ。男のロマンを叶えてくれよ」
「昼間っから何させる気だテメェ」
土方は銀時の手を振りほどこうとしたが離れない。よほど力を込めて握っているのかお互いの手にビキビキと青筋がたっている。
「なんでそんなに嫌がるの!?」
「嫌に決まってんだろ!!!」
銀時のいう男のロマンなんて、猫耳をつけてエッチしようとか、ナース服着て病院プレイしようとか、天人製の怪しい薬を飲んで一時的に女になってくれとか、マニアックでエロいロマンに違いない。
「んなことするくらいなら切腹してやるッ!!!!!」
「そこまで嫌??!!!!」
ブチンッと銀時の手を振り払った瞬間、銀時は叫んだ。
「いいじゃん『 』くらい!!!!!!!!」
「は?」
聞き間違いかと思った。
◇