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□記憶
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記憶 I Don't Forget You



DAの浜辺、十代は砂浜に腰を下ろした。

波の音が遠く、近くに聞こえる。

「海は、続いてるんだな」

十代はつぶやく。
そう、この海は、はるか北の国へとつながっている。ヨハンの住む国へも。

昔、ここへ来るときはいつもヨハンと一緒だった。
その広い背中のぬくもりを今も憶えている。

「ヨハン」

二度と、会えないかもしれない。でも、俺がこの背のぬくもりを忘れることはきっとない。

俺は、戦う。
戦い続ける。

たとえ、お前がそばにいなくても、この背のぬくもりがあるかぎり、俺たちはいつも一緒だ。


そうだよな、

ヨハン

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