GX一般向け小説
□決心
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決心 He Dicided It
考え込んでしまった十代を見て、ヨハンは話題を変えた。
「それにしても、なんで武藤遊戯はお前とデュエルしに来たんだろうな。ハネクリボーが導いてくれたのはわかったけど、いくら精霊でも自分のマスターじゃない人間の気持ちがわかるものなのかな。」
「そりゃ、わかるだろ。ハネクリボーはもともと遊戯さんのカードだったんだから。」
「ええーっ!」
ヨハンは再び大声を出してしまい、慌てて口を押さえた。
「あ、れ?ヨハン、知らなかったのか?」
「知らない、知らない。何でそんな重要なこと今まで黙ってたんだよ。」
「いや、何か話したような気がするんだけど。確かブルー寮のヨハンの部屋に泊まった時にさ。」
「聞いてないぜ。そんなすごいこと、もし聞いてたら忘れるはずないだろ!」
ちょうど話そうとしていた時にネオスたちが現われ、そのうえ弁当につられて結局言いそびれてしまったのだが、十代はそのことを忘れてしまっていた。
「ハネクリボーはDAの入学試験の日に遊戯さんに貰ったんだ。」
十代は初めて遊戯に出会ったときのいきさつを話した。
ヨハンは興味深げに聞いていたが、やがてこう言った。
「ふうん、じゃあ十代はハネクリボーに選ばれたんだな。」
「そういうことになるのかな。俺のとこに来たいっていったのはハネクリボーだからさ。」