GX一般向け小説

□決闘者の魂
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決闘者の魂
The Sprits of Duelist     



「ええっと、何から話そう」

ヨハンは一瞬考える素振りを見せたが、十代の方をちらりと見るとかぶりを振った。

「まあ、それよりもまず食事だな、十代、腹減ってるだろ。」
「何でわかるんだよ!」
「そりゃ、十代はDAでも食後すぐ以外はいつも”腹減った”って言ってたし、それに、やたらと風呂好きなお前が何日も風呂入ってないってことは、そこに回す金がないってことだろ。当然、充分食べてないだろうと思ってさ。」
「うっ、」

いちいち図星なのが十代にとっては悔しいし、情けない。だが、

「そこまでわかってんなら早く食わせろよ!」

赤面しつつも思わず叫ぶとヨハンが吹き出した。

「わかった、わかった。」


ヨハンはテーブルに次々と買ってきたものを並べていく。
おにぎり、サンドイッチ、サラダ、コロッケ、スモークサーモン、ローストビーフ。すげーうまそう、と十代が思った時だった。

「フギャーッ!!」

鳴き声と同時に、一陣の風とともにローストビーフが消えた。
突然の出来事に呆然とする二人の前で悠然とローストビーフにかじりついているのは

「ファラオ!?」

ヨハンが叫ぶ。

「いけね、すっかり忘れてた。つーかファラオ、ローストビーフ返せよ!」

十代の抗議もむなしく、最も値の張りそうなローストビーフはあっという間にファラオの胃袋の中に消えていった。

「ああ、俺のローストビーフが」
「十代、大人気ないぞ。ファラオだって腹減ってんだろ、って、何でここにファラオがいるんだよ!」






いろいろと解決すべき問題が山積しております。一つ一つ処理していかねば。
まずはファラオ、どうしましょうね。
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