東方時流伝
□幻想クリスマス
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幻想郷のクリスマス。
それは一体どんなものなのか…。
「と、いうわけで!今回は私、射命丸文が一緒に突撃取材に行ってみたいと思います!サポートはしっかりお願いしますね♪では早速っ!」
◆◆◆
「ここは紅魔館ですか…。おや、誰かいますね。少し近づいてみましょう」
「ごめんなさいね、せっかくのクリスマスだというのに…」
「咲夜さんが落ち込むこと無いですよ。僕は楽しめればそれだけで十分ですから」
「…ありがとう」
「何がですか?」
「いえ、気にしないで。さて、それじゃあさっさと仕事終わらせちゃいましょう♪」
「そうですね!…あ、咲夜さん」
「何?」
「メリークリスマス!」
「フフ、メリークリスマス♪」
「ちなみにプレゼントは咲夜さんが欲しいんですけどw」
「あ〜…あのメイドさんが鼻血を出して倒れるとは…中々ですね、あの御方」
「えっ?あっちから話し声が聞こえるって?ではスグに行きましょう!」
「ふぅ、紅い雪とか降らないかしら?」
「それはいくらなんでも…」
「ま、雪は白いからこそ風情があるものね」
「そうですねぇ…」
「…ねぇ?」
「なんでしょう」
「メリークリスマス」
「…突然ですね」
「あなたも言われたのだからちゃんと返しなさい」
「そうですね。では…メリークリスマス、お嬢様」
「あ、プレゼントは去年の倍ね♪」
「…結構尻に敷かれてますね。おっと、こうしている場合ではありません!次の場所に行かなくては!」
◆◆◆
「意外と早く着きましたね。でも人里にネタになる様な人は…いましたね」
「ほら妹紅、菓子屋の人が作ってくれた特製ケーキだ!」
「うわ〜大きいなぁ。でもこの量じゃ流石に食べきれなくないか?」
「そのために彼も居るんじゃないか」
「…それだけのために、ですか」
「ははっ、冗談だよ♪じゃあ食べようか」
『メリークリスマス』
「う〜ん、やはりこういうのは見ていて心が温かくなりますねぇ…おや?あれは確か…少し追いかけてみましょう」
「…妹紅にクリスマスドッキリを仕掛けようかと思ったけど…あれじゃあねぇ」
「姫様も混ざりたいのなら行けばいいのに」
「なっ…!?そんなわけないでしょ!!!」
「まったく……素直じゃない姫様は本当に可愛いですね♪」
「えっ?!」
「メリークリスマス輝夜。今年は二人で祝っちゃおう」
「…すいません。あそこの紳士と言う名の変態を吹き飛ばしてきてもいいですか?え、駄目なんですか。それは残念です」
◆◆◆
「さて、気を取り直して…おや、いつの間にか冥界に来てしまいましたね。あの二人は何をしているんでしょうか?」
「…え〜っと、とりあえず二人とも落ち着いt「ちょっと妖夢ったら何をするの〜?この子は私と一緒に過ごすのよ?」「いいえ!いくら幽々子様でもこればっかりは譲れません!彼は私と共にクリスマスを過ごすんでしゅ!…あ」…噛んだな」
「えっ!?いっ、今のは勢いでつい…「大事な時にかんじゃう妖夢には彼は渡せないわよ〜?」そ、それとこれとは話が違います!」
「…あなた、「羨ましい」とか思ってたでしょ?顔に書いてあったわよ。まぁしょうがないわね、あの様子じゃこのまま朝になりそうだし次に行きましょう」
◆◆◆
「ん〜そろそろ夜も深くなってきましたねぇ…あや?ここは一体どこなんでしょうか?」
「はい、ア〜ン♪」
「紫さん、さすがにこうゆうのは無理があるんじゃ…」
「いいのよぉ♪遠慮しなくても」
「ちょ、ちょっと…んむっ!?」
「…あ〜、スキマで口の中に直接入れられましたね。しかも出さないようにキスで口を塞ぐとは…///」
「はい、紫様が持ってきたケーキだ」
「うわぁ!美味しそうですね♪あれ…?でも紫様はどちらに?」
「ああ、『私の分は別にあるから二人で美味しく頂きなさい』だそうだよ」
「…なんか怪しいですね」
「…否定はできないけどね。さ、せっかく持ってきてくれたケーキなんだ。美味しく食べようか橙」
「はい♪藍様、メリークリスマス!」
「メリークリスマス♪」
「…カラクリを知っているのは私たちだけ、と言う事ですか」
「さて、そろそろ私たちも帰りましょうか。椛も家に待たせている事でしょうし…え?」
「 」
「そ、そんな事を言うのは反則だと思います…///あややや、早く帰りますよっ!」