記念もの

□依存宣言
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何も見えぬ、真っ暗闇の中に
一際暗い闇が在った。

闇の中の闇


「君は本当に馬鹿だね」


馬鹿?
放っておいてくれ

私はこれから
闇になるんだから


「どうして分からないんだ?」


何がだい?


「いつも言っているじゃないか」


だから、何がだい。
僕は闇に、


「君が求めている闇は、一体誰だ?」


僕が、

僕が求める闇


「さあ、言ってごらん」


関口君。
この世に不思議なものなど何もないのだよ。



僕が、

僕が求める闇は、


.

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