山本 武

□ただいま
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私の彼はイタリアのマフィア幹部
ボンゴレの雨の守護者、山本武
数年前に高校を卒業したのち、イタリアへと旅立った

その時、彼は私にも声をかけてくれたが、私は日本の大学へ行きたかったため、その申し出を断ったの

彼らの旅立ちの日、私はあいにくの受験日当日
試験が終わって空港に向かっても、間に合わない確率のほうが大きいだろう
だけど、私は少ない希望にかけ、大急ぎで空港へと向かった

やはり、あの賑やかなファミリーは居なくて
電光掲示板を見ると、彼らの乗る便は出発していると書いてあった


見送れなかったことに、凄く悲しくなった


すると、フワリと後ろから抱きしめられた
びっくりしたけど、私はすぐに誰か分かった
愛しい人の匂いだから、貴方だとすぐに

どうやら彼は、待っていてくれたらしい
他の皆は先に行ってもらって、ここで1人で待っていたそうだ
その訳を聞くと、悪いなっていう気持ちと嬉しい気持ちが交差した

これから数年会えなくなるけど、互いに約束しあった
四年後に必ず会うと


その時の約束通り、私は大学を卒業したのち、彼のいるイタリアへと追いかけた


カバンには、日本にいる人たちへの手紙を入れて
片手には本部の住所が書かれた紙を持って
私はイタリアの空港へついた

初めてのイタリアに、私の目に映るイタリアの風景は新鮮でいろいろと見て、楽しみながら進んだ
右往左往したけど、頑張って地図を見て進んだ結果
一つのお屋敷を見つけることが出来た

とても大きくて、間違えたんじゃないかとも思ったけど
屋敷のなかから慌ただしい声とともに、数年間待ちわびた彼が出てきて確信した
彼に続くように、ドタドタと慌ただしく出てきた彼らは、やはり変わってないなと思い笑ってしまった

皆、笑顔で出迎えてくれた
私も精一杯の笑顔を見せ、無事に来たことを報告する




ただいま
(おかえり)
((皆も笑顔で返してくれた))


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