獄寺隼人

□境界線
1ページ/1ページ

 
「あ、獄寺!」


今日も十代目のお家へ向かっている途中
俺に声をかけてきたのは、##NAME1##だった


「おはよー。今日も綱吉のお迎え?」

「当たり前だ!右腕として当然の事だからな」


自信を持ってそう言うと、「毎日ごくろーさんです」と笑う##NAME1##
その笑顔に俺の頬は熱を帯びる
咄嗟に顔を背けた


「どーしたー?獄寺ー?」

「な、何でもねーから前見て歩け!躓いてもしらねーぞ」

「失礼な!」


少し怒っている##NAME1##も愛しく見えるなんて
・・・俺は相当重症だな



だから、この朝の時間が大切なんだ



「あ、珍しく綱吉が早起きしてるよ!」


十代目のお家につくと、既に起きていらっしゃったようで、門の外で俺たちを待っていた


「綱吉ー!!おはよー」

「##NAME1##、獄寺君。おはよう!」


タタッと十代目の元へ走っていく##NAME1##
二人はその場で話しだす





だから俺は、ゆっくりと近づくだけ





十代目に向ける笑顔は俺の時と違って、輝いて見えた
##NAME1##に向ける、十代目の笑顔も、他の奴に向ける笑顔とは違っていて
二人は本当に嬉しそうに話をする





大切な時間だけど、それ以上に大切な人がいる





だから俺は、真っすぐな線を引くんだ


「おい、##NAME2##。十代目を遅刻させる気か」




境界線
(せめて心の中だけ)
(名前で呼ばせろ・・・)


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ