獄寺隼人
□境界線
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「あ、獄寺!」
今日も十代目のお家へ向かっている途中
俺に声をかけてきたのは、##NAME1##だった
「おはよー。今日も綱吉のお迎え?」
「当たり前だ!右腕として当然の事だからな」
自信を持ってそう言うと、「毎日ごくろーさんです」と笑う##NAME1##
その笑顔に俺の頬は熱を帯びる
咄嗟に顔を背けた
「どーしたー?獄寺ー?」
「な、何でもねーから前見て歩け!躓いてもしらねーぞ」
「失礼な!」
少し怒っている##NAME1##も愛しく見えるなんて
・・・俺は相当重症だな
だから、この朝の時間が大切なんだ
「あ、珍しく綱吉が早起きしてるよ!」
十代目のお家につくと、既に起きていらっしゃったようで、門の外で俺たちを待っていた
「綱吉ー!!おはよー」
「##NAME1##、獄寺君。おはよう!」
タタッと十代目の元へ走っていく##NAME1##
二人はその場で話しだす
だから俺は、ゆっくりと近づくだけ
十代目に向ける笑顔は俺の時と違って、輝いて見えた
##NAME1##に向ける、十代目の笑顔も、他の奴に向ける笑顔とは違っていて
二人は本当に嬉しそうに話をする
大切な時間だけど、それ以上に大切な人がいる
だから俺は、真っすぐな線を引くんだ
「おい、##NAME2##。十代目を遅刻させる気か」
境界線
(せめて心の中だけ)
(名前で呼ばせろ・・・)