Future●Trip
□標的01:プロローグ
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「・・お願いだ、もうやめてくれ・・・・」
そう言ったのは男。
すぐそばの女は振り返り答えた。
「仕方がないんだよ・・・わかって」
女はそう言った。
二人はとてもつらそうな顔をして。
「・・・無理だ」
「・・・」
女は黙りこみ、再び前を向いた。
今にも何処かへ行きそうな彼女を後ろから男が抱きしめ
「もう、やめてくれ・・・・」
「ごめんなさい」
男の言葉を聞いた後、女は謝った
抱きしめられていた腕を解いて女は歩きだす
暗い、暗い、闇の先へ。
その後ろ姿を見たのはつならそうな顔をした一人の男。