勿忘草を君に
□GAME.01
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「越前リョーマ?」
「聞いたことあるか?」
「いや・・・」
「桃の話じゃ、並の1年じゃないってよ。まあ、アイツが言うんだからそうじゃねぇの?」
「大歓迎じゃないか」
「まぁね」
遠征を終えて、部活へと向かう最中。
帰宅途中の青学の生徒たちとすれ違いながら交わされる会話の中に、聞き捨てなら無い台詞を聞いた碧依は、ぴくりと顔を引きつらせる。
「英二、それ、どういうことかしら?武、怪我に響くから試合はするなって言ったの忘れたのかしらね。あれだけ言ったのに、約束破るなんていい度胸してるじゃない・・・」
「あ、碧依ちゃん、落ち着いて・・・」
「俺知ーらないっと」