勿忘草を君に

GAME.04
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最後まで続けられた試合は、結局リョーマの勝利で終わった。

すべてはそれで片付くはずだった。


「お、おい……」

「ちょ、何して……薫!」


コート外からの制止の声は届かず、痛々しい音の先をたどれば、自分で自分の膝を殴りつける海堂の姿があった。


「あのバカ……」

「碧依?」

「国光、これ持ってて」


怒りとも悲しみともとれる表情を浮かべた碧依は、手塚にドリンクタンクを押し付けると、コートの出入り口へと向かった。


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