小説
□銀魂 破魔の書
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〜序章2〜
俺は見ちまった
あいつら二人の行為を…
『俺、何見て興奮しちゃってんだよ…しかも…普通、逆だろ、どうしちまったんだ、オイ』
そう、俺は見ている
これ、いいのか?
土方は混乱した
誰の因果か、ちょっと開いたトイレの窓から見えた万事屋のむさい男の二人の行動
中から聞こえる男の低いあえぎ声
『メガネが挿れちゃいかんだろ…』
[んぁっ…新…八様…そこ…もっと…奥まで…突いて下さい…]
[淫乱だな…お前は…そんなに欲しいならまだデカイ声であえげ!!]
[んにゃぁぅっ…はい…新八様…]
やべぇダロ…
しかもアイツがM側に…大丈夫か…?
[いゃぁんっ……あっ…ん…イクぅっ…]
[お前…俺より先にイったらターミナルの天辺から突き落とすぞ!]
[やっ…でも…ぁっ…]
[つべこべ言うなっ!!〓ダメなものはダメだ!]
メ…メガネ恐ぇ…
「何ぶつぶつ言いながら人ん家覗き見してんだヨ」
後ろから可愛らしいチャイナ娘の声が聞こえた
無理もないが土方はバッチリ勃っていた
『あっ…!!?……いや…これは…えっと…』
「おぞましいもんぶったててひとんちの前でにやけてんじゃねぇぞ、お前のマヨをハナクソまみれにしてやろうか」
「いや、それはやめて、マヨは神だぞ」
「いいからそこどくアル、変態マヨが」
「いや…それは…今ここには入れねぇよ!お前は入っちゃいけねぇ」
[あぁっ…イク…いっちゃうぅ…ンあァ────っ!]
中から聞こえてしまった快楽の叫び
[ふぅ…なかなかテクあんじゃねぇか、気持よかったぜ]
「銀ちゃん?…銀ちゃん!」
『後ほんの数分だ、待て!』
せめて服を着るまではと必死に神楽の純な心を守ろうとする土方の思いをよそに神楽は中に入ろうとする
これではらちがあかない
『くっ…こうなったら…』
恐るべきマヨ底力
夜兎の神楽を振り払い、一目散に中に入った
『何やってんだァァ〓目ェ覚ませダメガネェェェェ!!!』
後頭部を思いきり殴られた新八は気絶した
「……土方ァ〓お前は何でもうちょい早くこれなかったぁ〓」
お前らがヤってたトコ見てたから遅れましたなんて言えねぇよ
その時神楽がトイレの壁をぶち壊して入ってきた
「何この部屋、ヨーグルトがそこら中に散らかってるネ、何があったアルか?銀ちゃん」
誰も何も言えない…そんな沈黙が続く
“万事屋銀ちゃん”
その店の近くの公園でブランコに乗った男が呟く
「二人とも上手くイったであろうか、なぁ、どう思う?エリー」
[イったんじゃない?第2ラウンド始まってたりして…(笑)]
「そうだな、作戦成功といったところか…」
そう、作戦成功…
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